能代署「撮り鉄と地主の双方に防犯指導を行った」
JR東日本では、大型観光キャンペーンの一環として、観光列車「カシオペア紀行」や急行「津軽」を臨時運行しており、7月2日もこれらの列車が奥羽本線を走って、沿線には多くの鉄道ファンが撮影する姿が見られた。
写真をツイッターに投稿した男性は4日、「狙った列車の追っかけをして、早く撮影しようと、スピードを出して家の前を通行したのでしょう。最低限のマナーを守るのは当たり前で、同じ撮り鉄として許せなかったので投稿しました」と取材に明かした。男性は、地主の家族と顔見知りで、以前から許可を得て、寝台列車の写真をこの場所で撮っていたという。
今回のトラブルについて、秋田県警の能代署は4日、2日の午前11時ごろに同署に地主から連絡があったと取材に認め、その経緯を次のように話した。
「自分の敷地に撮り鉄が車を止めているとの連絡で、警察官が現場に向かって対応しました。撮り鉄の方は、『塀に囲まれておらず、私有地と分からなくて止めた』と言っていました。暴行や脅迫といった事件ではなく、通報された方が『事前に許可を取ってもらえばよかった』とお話しになり、双方が納得して終わりました。不法侵入には当たらず、一般の敷地ですので駐車違反でもありません。こちらでは、双方に防犯指導を行っており、通報された方には、自分の土地と明示するため、私有地なので立ち入らないよう看板を設置することなどをアドバイスしました」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)