マンガ・同人誌ショップの「とらのあな」が創業の地、東京・秋葉原にある「秋葉原店A」など直営店5店舗を2022年8月31日で閉店すると、7月5日に公式サイト上で発表した。
店舗事業については「コロナ禍による影響を大きく受けており、現時点で回復の兆しが見えていない」としている。今後、国内の直営店は1店舗のみとなる。
秋葉原では再出店検討も
とらのあなは1994年に秋葉原に1号店を出店。2000年代以降は全国に店舗を拡大したものの、近年は店舗の閉鎖が相次いでいた。
今回閉店するのは秋葉原店A、新宿店、千葉店、なんば店A、梅田店の5店舗。また、一時閉店中で再出店を模索していた名古屋店も出店を断念する。これにより、国内の直営店は池袋店のみとなる。
運営会社の虎の穴は「2020年より店舗事業においてはコロナ禍による影響を大きく受けており、現時点で回復の兆しが見えていない状況」だとし、「当社の努力不足となり、大変申し訳ございません」と閉店を謝罪した。今後は法人向けの卸売ショップ事業や通販事業に注力するとしている。
創業の地・秋葉原から撤退することについては「イラスト展が開催可能なギャラリー型店舗の出展を準備していくとともに、新たな店舗の在り方を模索する」とし、再出店を検討しているとした。
ツイッター上では閉店の情報が拡散され、「マジか」「まさか閉店する日が来るとは」「悲報すぎる」などと、驚きや悲しみの声が相次いでいる。