舞台「千と千尋の神隠し」の千秋楽を迎えた俳優の橋本環奈さん(23)が2022年7月4日、ノートを写した写真をツイッターにアップした。この日の午前、橋本さんは、
「大千穐楽かぁ、、なんかあんまり実感ないです 昨日も今からも稽古だけど、みんなリモートで見守ってくれてるんです。。やるっきゃないですね、、、カンパニー全体が前向きな姿勢で凄いです。頑張ってきます!!」
とツイート。橋本さんは同舞台で上白石萌音さん(24)とダブルキャストで主演を務めており、千秋楽では新型コロナウイルスに感染した上白石さんに代わって、橋本さんが主演を担当した。ツイートはその決意をつづったものだが、そのツイートに添付されていたのは、温泉マークがついた手のひらサイズの茶色のノートを写した写真。ツイートにはノートについての記述はないが、実は、このノートと思われるものが、以前、テレビ番組で取り上げられていたのだ。
「萌音ちゃんがこれ、ノート用意してくれてて」
5月5日に放送されたドキュメンタリー番組「ふたりのディスタンス」(NHK総合)。番組では「千と千尋の神隠し」の舞台を特集し、初共演する2人が切磋琢磨していく様子が放送されたが、その終盤では2人が交換ノートをする様子が取り上げられた。
ダブルキャストであるがゆえに、稽古が終わって公演が始まってしまうとお互い出会う機会がなくなると説明する橋本さんは、「さみしすぎて、交換ノートをすることにしました」とほほえみつつ、7月4日にツイッターに投稿されたものと同一と思われる、温泉マークがついた手のひらサイズの茶色のノートをカメラに向ける。「萌音ちゃんがこれ、ノート用意してくれてて」と、上白石さんが用意したものであることを明かしつつ、「本番中、毎日、楽屋前に置いて、することになりました」と、
番組はその後、2人の交換ノートの内容を紹介しながら進行。上白石さん主演で幕を開けた2月28日付で、「2月28日、どうなる事かと思ったけど、でも、とても楽しかった」「あんたなら出来る! 一生に一度、楽しんで!」と、初演を終えた上白石さんから橋本さんへのメッセージが紹介されると、シーンは翌日に。橋本さんは「3月1日、何かすごいね。言葉にするの難しい。今までのこととか、たくさん思い出した。萌音ちゃんが見てると思うと、安心した。笑」と、上白石さんからのメッセージが心の支えになったとつづった。
番組ではその後も2人の交換日記のメッセージを紹介しつつ、エンディングに到達。橋本さんが、交換日記をするのは毎回の公演が終わってからであると明かしながら、「お互い、手に力が入らなくて字がボロボロなんですよ」とカメラにほほえむなどしたあと、閉じられたノートが大写しになると、番組は終了したのだった。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)