元王者テテ、WBA&IBF王者挑発も...米メディア悲観 アフマダリエフは「統一戦の方がより得るものがある」

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   プロボクシングの元WBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテ(南アフリカ、34)が2022年7月4日にツイッターを更新し、WBA、IBF世界スーパーバンタム級王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、27)に対して挑発的メッセージを送った。

  • ゾラニ・テテ選手(写真:ロイター/アフロ)
    ゾラニ・テテ選手(写真:ロイター/アフロ)
  • ゾラニ・テテ選手(写真:ロイター/アフロ)

「寝る準備が出来たらいつでも俺に知らせてくれ」

   テテは7月2日に英ロンドンでスーパーバンタム級12回戦を行い、ジェイソン・カニンガム(英国、32)を4回KOで下し再起後2連続KO勝利を飾った。2度のダウンを奪う快勝したテテはツイッターに試合の動画を添付し「ゾラニが帰ってきて再びテテタイムだ」とのコメントを投稿した。

   約30分後にはWBA、IBF世界スーパーバンタム級王者アフマダリエフの画像を添付し、挑発的なコメントを投稿。「彼(アフマダリエフ)を私の所に連れてくれば同じことが起こるだろう。寝る準備が出来たらいつでも俺に知らせてくれ」と挑発した。

   現在スーパーバンタム級にはWAB、IBF王者アフマダリエフとWBC、WBO王者ステファン・フルトン(米国、27)の2人の王者が存在する。複数の海外専門メディアによると、年内に両者による世界4団体王座統一戦が行われる可能性があり、アフマダリエフのプロモーターは統一戦実現に向けて「障害物はない」と明かしたという。

   ビッグマッチが現実味を帯びる中でのテテの猛アピール。米専門メディア「Boxingnews24」(WEB版)は7月3日にテテの特集記事を公開し、アフマダリエフとの対戦の可能性について否定的な見解を示した。

WBA、IBFは世界ランク圏外

   記事ではテテ陣営がアフマダリエフとの対戦を望んでいることを紹介した上で、アフマダリエフにとって世界4団体王座統一戦の方がより得るものがあると指摘。さらに現時点でテテはWBOスーパーバンタム級で世界6位に入っているが、WBA、IBFの世界ランキングには入っていない事実を突きつけた。

   テテは過去にも対戦候補となる選手を挑発してきた。

   WBO世界バンタム級王者時代には対抗団体のWBAとIBF王者だった井上尚弥(大橋、29)との対戦を熱望し再三にわたって井上を挑発。結局テテが19年11月に暫定王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン、32)との王座統一戦に敗れ、井上との王座統一戦の夢は消滅した。

   世界バンタム級3団体統一王者の井上は来年スーパーバンタム級に上げる見通しで、バンタム級同様に世界4団体王座統一を目指している。井上が転級した時に果たしてテテは世界のベルトを巻いているのか。今後の展開に注目が集まる。

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