パイレーツ筒香嘉智、3Aで絶好調も... 現地識者は厳しい指摘「この7月が正念場」

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   3A・インディアナポリスで調整している大リーグ・パイレーツの筒香嘉智が、2022年7月5日(日本時間6日)のヤンキース戦からメジャー復帰することが、日米のメディアで報じられた。

   待望のメジャー昇格報道に、識者は「巻き返し」を期待する。一方で「この7月が正念場」と、今回のメジャー昇格がラストチャンスだとする向きもある。

  • パイレーツの筒香嘉智(写真:AP/アフロ)
    パイレーツの筒香嘉智(写真:AP/アフロ)
  • パイレーツの筒香嘉智(写真:AP/アフロ)

ケガで低調のメジャー3年目

   移籍2年目の今季は主軸として期待されたが、35試合出場で打率.177、2本塁打、15打点。きっちり捉えた打球が野手の正面を突くなど運にも見放された。5月26日に腰部の筋肉損傷のため負傷者リスト入り。リハビリに励み、約1か月後の6月21日からパイレーツ傘下のマイナー3Aインディアナポリスで実戦復帰すると好調な打撃でアピールしている。

   7月1日の傘下3Aナッシュビル戦で復帰後初アーチとなる2ランを放つと、2日の同戦でも「3番・一塁」でスタメン出場し、2回に右翼席へ満塁アーチを放つなどマルチ安打4打点の大活躍。9試合出場で打率.440、2本塁打、12打点、OPS1.316と状態を上げている。得点力不足で低迷するパイレーツの救世主として、地元メディアからも「メジャー復帰待望論」が報じられている。

「筒香は春先からスイングに本来の鋭さがなかった。当時から腰痛を抱えていたのだと思います。コンディションが整えば中軸を任せられるだけの力を持っている。まだ試合数も多く残っているだけにここからの巻き返しに期待したいですね」(スポーツ紙記者)

カギとなる「直球への対応力」

   筒香が活躍する上でカギを握るのは、直球への対応力だ。DeNAでプレーしていた時から「150キロ以上の直球に弱い」と指摘されていたが、メジャー挑戦後はその傾向が顕著になった。

   19年オフにポスティング・システムでレイズに移籍したが、1年目の20年は打率.197、8本塁打、24打点。昨季も打率.167、0本塁打、5打点で5月にロースター40人枠から外れた。ドジャースにトレード移籍も打率.120、0本塁打、2打点に終わり、6月9日に負傷者リスト入りすると、8月14日に自由契約が発表された。3球団となるパイレーツに移籍し、43試合出場で打率.268、8本塁打、25打点と結果を残した。

   昨季の活躍が「本物」なのか、真価を問われるはずのシーズンだった。しかし、故障もあり、ここまでの成績は不本意なものになっている。現地の識者は、今回のチャンスを活かせるかどうかが重要だと話す。

「相手バッテリーも速い球を果敢に投げてくるでしょう。そこで筒香が打ち返せるどうか。故障前の打撃と変わらないようだと、メジャーでプレーするのは厳しくなる。若返りを図るチーム方針の中でチャンスは多くない。この7月が正念場だと思います」(米国在住の通信員)

   日本が誇る長距離砲はメジャーの舞台で復活できるか。(中町顕吾)

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