北海道新聞社は紙面で使用してきた「黒電話マーク」を2022年7月1日夕刊の記事から廃止した。北海道新聞帯広報道部、北見報道部の公式ツイッターが同日伝えた。「何のマークか分からない人が増えたことなどが理由」としている。
北見報道部は「黒電話の使い方」説明
「黒電話マーク」は電話番号を表す際のマークだ。昭和期に家庭に普及したダイヤル式の「黒電話」を元にしているが、黒電話はすでに多くの家庭から姿を消している。
北見報道部のツイッターは1日、「個人的には昔、実家で使っていたこともあり、このマーク好きでした」と担当者がエピソードを報告。4日のツイートでは「受話器(上の取っ手)を持ち上げます。ダイヤル(透明の円盤)にある数字の穴に指を入れ右方向へ。5時方向の金属部分まで回すと、それ以上進まないので、そこで指を抜く。するとダイヤルが左回転して元の場所に戻る。電話番号順に同じ動作を繰り返すと、電話がつながります」と、黒電話の使い方も丁寧に説明していた。
黒電話マークの廃止に、ツイッターでは、「衝撃...」「なん......だと......?!」「えぇ!?電話マークといやぁこれでしたのに...時代かぁ...」と驚きの声が続出。また、「手紙も出さなくなったから【〒】この記号もわからなくなる日が来そうだな」「『保存』のマークのフロッピーがなくなるのも時間の問題ですかね。。。」などと、黒電話マークと同様、今後世間で通用しなくなりそうなマークを予想する人もいた。
北海道新聞は7月1日夕刊の記事から「黒電話マーク」を廃止しました。これが何のマークか分からない人が増えたことなどが理由です。 pic.twitter.com/ZvZT3zM3Sd
— 北海道新聞帯広報道部 (@DoshinOBO) July 1, 2022
【ちなみに黒電話の使い方】受話器(上の取っ手)を持ち上げます。ダイヤル(透明の円盤)にある数字の穴に指を入れ右方向へ。5時方向の金属部分まで回すと、それ以上進まないので、そこで指を抜く。するとダイヤルが左回転して元の場所に戻る。電話番号順に同じ動作を繰り返すと、電話がつながります。 pic.twitter.com/W3XVa3P4py
— 北海道新聞北見報道部 (@doshin_okhotsk) July 4, 2022