エレベーター故障、実は「破壊行為」が原因だった 京急電鉄が明かす客の「悪行」...賠償請求も検討

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   京浜急行電鉄「六郷土手駅」上りホームのエレベーターが2022年5月から運転停止となっている。1か月以上たった6月末になって、駅の掲示で「破壊行為により破損しました」と新たに明かされ、利用者らの注目を集めている。詳しい経緯を聞いた。

  • 故障が発表された当日のエレベーターの様子(ツイッターユーザー@localrokugodoteさんの投稿より)
    故障が発表された当日のエレベーターの様子(ツイッターユーザー@localrokugodoteさんの投稿より)
  • 六郷土手駅(写真提供:京浜急行電鉄)
    六郷土手駅(写真提供:京浜急行電鉄)
  • 駅に掲示されているお知らせ(ツイッターユーザー@localrokugodoteさんの投稿より)
    駅に掲示されているお知らせ(ツイッターユーザー@localrokugodoteさんの投稿より)
  • エレベーターの様子(ツイッターユーザー@localrokugodoteさんの投稿より)
    エレベーターの様子(ツイッターユーザー@localrokugodoteさんの投稿より)
  • 故障が発表された当日のエレベーターの様子(ツイッターユーザー@localrokugodoteさんの投稿より)
  • 六郷土手駅(写真提供:京浜急行電鉄)
  • 駅に掲示されているお知らせ(ツイッターユーザー@localrokugodoteさんの投稿より)
  • エレベーターの様子(ツイッターユーザー@localrokugodoteさんの投稿より)

「破壊行為により破損しました」

   京急公式サイトで2022年5月12日、「重要なお知らせ」として運転停止が公表された。理由は「故障のため」とし、「当面の間ご利用できません」と伝えている。

   駅にも同様の掲示がされており、故障の理由は明かされていなかった。しかし、駅の利用者らがツイートした写真を確認すると、現場はただならぬ状況となっていた。

   非対称に開いたように見えるエレベーターの扉には、大きな板が当てられている。さらに安全用品のコーンバーが3本、アスタリスク記号のように交差した状態でガムテープで留められたうえ、網が張り巡らされた状態だ。エレベーター周辺はフェンスで仕切られている。

   その後、ツイッターで6月末ごろから、新たな文書が駅に掲示されたと話題になっている。運転停止の理由が「破壊行為により破損しました」と発表され、「メーカーで部材製作中のため、復旧までもうしばらくお待ちください」と呼びかけた。

   京急広報・マーケティング室は7月1日、J-CASTニュースの取材に対し、エレベーターの破損が発覚した経緯を、

「お客さまから駅係員へ上りホームのエレベーターの扉を蹴っていると申告があり、駅係員が確認したところ扉が外れていた」

と明かす。5月11日23時30分ごろだったという。

   事件をめぐる対応は、「目撃者の情報から加害者を特定し警察へ通報、加害者を警察へ引き渡した」とする。被害届を提出し、賠償請求する予定ともいう。

「被害者であることをご理解いただきたい」

   5月時点で運転停止の原因を「故障」としていた理由については、「当初から破壊行為を認識していたが」としつつ、

「捜査への影響を考慮し『破壊行為』を伏せ『故障』と告知した」

と述べる。「なお、お客さまからのお問い合わせや早期復旧の要望が多いことから、故障の原因を具体的にお示しした」と更なる公表にいたったとする。

   破壊行為の詳しい内容については、「捜査への影響を考慮し回答いたしかねます」。再開の見通しについては、「扉の製作に約3か月を要することから、現在調整中です」と答えた。

   今回の事態の受け止めを次のように訴えた。

「エレベーターを必要としているお客さまに対し、長期間ご迷惑をお掛けし申し訳なく思っている。1日でも早い運転再開に向け対応しているが、被害者であることをご理解いただきたい」
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