「Fラン大学一覧」で就活情報サイトにまた批判 記事は掲載続行、運営会社は説明するのか

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   「底辺の仕事ランキング」が批判された就活情報サイトで、「Fラン大学一覧」が掲載されており、学歴差別を助長するのではないか、自分の大学が出てきて失礼だと、ツイッター上などで疑問や批判が出ている。

   サイトの運営会社は、指摘後にこの掲載情報を更新したが、大学名を挙げた一覧は残ったままだった。公式サイト上などでは、2022年7月1日17時現在では、今回のことについても説明はまだされていない模様だ。

  • Fラン大学一覧が公開された投稿
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「行く意味ある?」の質問には、「高卒と給料が違う」と強調

   「底辺の仕事ランキング」では、新卒向け就職情報サイト「就活の教科書」で公開され、12の職を羅列したことに批判が相次ぎ、運営会社が投稿を削除する事態になった。

   この件について、運営会社のSynergy Career(シナジーキャリア、大阪市)は6月29日、J-CASTニュースの取材に対し、「事実関係を確認し、弊社内で、今後の対応について検討中」などと回答している。

   同ニュースの記事が配信されると、「就活の教科書」の過去の投稿にも目が向けられ、今度は、同年5月1日に公開された「【行く意味ある?】Fランク大学一覧 | Fラン大学の実態,偏差値,女子あるあるも」に注目が集まった。

   そこでは、編集部の担当者と就活生とのQ&A方式で話を進め、担当者が「Fランク大学という言葉を聞いたことはありますか?」と聞くと、就活生が「聞いたことがありますが、実際にどの大学がFランク大学なのかと言われるとわかりません」と返すなどした。

   「Fランク大学とは定員割れか偏差値35以下の大学のこと」だとして、行く意味があるのかとの質問には、担当者は、大卒と高卒では給料が違うので行くべきだとした。そのうえで、「大卒という資格が手に入る」などとしたメリットや「頭が悪い人が多い」などとしたデメリットを挙げた。さらに、Fラン大学生の声として、「カンニングしている人が多い」などを紹介した。

   そして、自分の大学がFランかどうか確認したいとの就活生の質問に答え、担当者が具体的な大学名の出た「Fランク大学一覧早見表」を案内した。

監修者には運営会社の社長名が書かれていた

   まず「世間一般的に見たFランク大学」について、国内の地方別に、大学名を挙げた一覧表を公開した。続いて、「偏差値35以下の真のFランク大学」「女子大編Fランク大学」の一覧表を公開したほか、さらにまとめて地方別にも紹介している。

   編集部の担当者が、地元で知っている大学があるかもしれないと述べると、就活生は、「Fランク大学が日本にこんなにたくさん存在しているのは驚きでした」などと感想を漏らしていた。

   また、「Fランク大学の実態」では、就活生から質問を受け、担当者が「想像以上にすごいですよ」と説明した。そこでは、「授業は中学1年生からの復習」「喫煙者が多い」などと紹介している。「Fランク大学の女子あるある」では、「高級ブランド好きの人が多い」「水商売をしがち」などとしていた。

   一方で、最後のまとめでは、「Fランク大学だろうとも有名企業・大手企業に就職している人は居ます。最終的には自分が何をしてきたか、何ができるのか、何をしたいのかが就職活動では問われるので、これらの問いに答えられるような学生生活を送りましょう」と呼びかけている。

   この投稿の監修者として、「底辺の仕事ランキング」同様に、運営会社の社長名が書かれていた。

   J-CASTニュースでは、Synergy Careerの「就活の教科書」担当者に6月30日から取材依頼しているが、7月1日17時現在では、回答が来ていない。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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