井上尚弥VSバトラー戦は「やりやすい環境にある」...著名プロモーターが考察 指名挑戦者「静観」WBC会長後押しも

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

WBC会長「誰もが認めるチャンピオンを見たい」

   そして金平会長は一連のメディア報道にも言及。「メディアではバトラー戦の井上選手のファイトマネーが3億円以上見込まれると報じられていましたが、これは井上陣営の駆け引きのひとつかもしれません。メディアを通じバトラー陣営に対して井上選手は3億円以上の価値があるのだと」と語った。

   また、世界王座認定団体WBC(世界ボクシング評議会)のマウリシオ・スレイマン会長(52)の発言が統一戦を後押しすると指摘。英メディア「PLANET SPORTS」(WEB版)によると、スレイマン会長は「誰もが認めるチャンピオンを見たい」との意向を示し、実現に向けて柔軟性を持って他の認定団体やプロモーターらと働いていることを明かしたという。

   複数の王座がかけられた王座統一戦では、それぞれの団体の指名試合がネックとなるケースがある。各団体はそれぞれ王者に対して指名試合を義務付けており、王者は団体が定める期間内に指名試合を行わなければならない。王座統一戦を優先させる場合、団体と指名挑戦者陣営との調整が必須で承認されなければ王座はく奪の可能性もある。

   金平会長は「指名試合などの関係で承認団体が統一戦を認めないこともある。WBCもそのようなことが過去にありました。ただ今回スレイマン会長が認めていますので、これが統一戦を後押しする形になっている」と語った。

   さらに「指名挑戦権を持つ選手が権利を主張する声があまり聞こえてこない。統一戦が実現すれば井上選手は階級を上げてくる。ですから今後の展開を静観していると思います。中には井上選手に挑戦したいと思っている選手もいると思いますが、この前のドネア戦を見せられるとトレーナーやプロモーターが好んで対戦するとは思えません。こういうことも含めてやりやすい環境にあるでしょう」と持論を展開した。

   井上は28日にインスタグラムを更新し、所属する大橋ジムで行われた公開練習の画像を投稿。世界4団体王座統一戦に向けてジムワークを再開した。

1 2
姉妹サイト