都庁「一斉消灯」に「労働環境悪化」批判 それが誤解だと言える理由

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突入電流による電力アップは?

   また一部メディアでは再点灯を行っていることも報じられていたが、ツイッターでは、電源を入れたときに一時的に大電流が流れる「突入電流」が無駄ではないかと言う声も寄せられた。こうした声に対しては、担当者は次のように説明する。

「確かに従来の蛍光灯であれば大きな電流を用いるかもしれませんが、都庁の多くの部屋ではLED電球を導入しておりますので突入電流で大幅な電力アップはないと思います」

   都庁のほとんどの執務室はLEDに切り替えられ、省エネ対策を行っているという。

    都庁では様々な節電対策を行っているが、各種メディアでは消灯の様子に重きを置いて報じられていた。担当者は、一斉消灯の取材の受け方について次のように振り返る。

「今となっては慎重に撮ってもらうなど、取材の受け方にもう少し注意が必要だったかもしれません。消灯後の再点灯は人稼働率の低いエレベーターの電源を切るシーンなどいくつかの取材に応じました。
また再点灯には人の操作を必要としますので、初日はスタンバイが遅れました。現在はすぐに必要箇所の点灯を行っています。照明の利用を禁じるなど労働安全衛生規則の逸脱はございません」

    そのうえで、都庁の一斉消灯が大きな注目を集めたことについては次のように受け止めた。

「都庁の取り組みに関心を持ってもらえたことはありがたいことだと受け止めています。誤解を与えてしまったのは大変申し訳ないのですが、『真っ暗でいいのか』といった我々の労働環境への心配は、応援の気持ちによるものだと思います。
また少なからず節電や電気のことに意識を向けてもらえたのならば、一斉消灯を行った効果はあったのではないかと思います」
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