登録者数が約80万人を超える元看護師のYouTuber・きりまるさん(23)が2022年6月23日に公開した動画で、うつ病の経験を明かした。当時の症状を「生きたくもないんやけど死ぬのは怖い」などと説明している。
「体と脳がバラバラというか。マッチしてなかった」
きりまるさんは19歳の秋に始まったパニック障害を抱えながら、看護師になった経歴を持つ。
「生きたくないけど死にたくない。無気力な毎日。80万人突破したので、誰にも言えなかった当時のお話しします」と題した動画では、多忙による体調不良をきっかけとする、半年以上に及ぶうつ状態について話した。
当時の症状を、「もう何にも出来んの。ご飯も食べれん。カーテンも開けられん。トイレ以外ずっとベッドみたいな」などと伝えている。
以前と比べて感情の振れ幅が20パーセントほどに低下した時期が約1年続き、「決まった時間にいつも、ぶわーっと涙が出てくる」「体と脳がバラバラというか。マッチしてなかったなっていう感覚」と説明。また死にたいと考える「希死念慮」に苛まれたといい、
「生きたくもないんやけど死ぬのは怖い、っていう言葉がまぁ一番近いかな」
などと振り返る。薬での治療は副作用が強く断念し、長い時間をかけて寛解に向かったという。
YouTuberとしての活動は、看護師を退職した後に、自信やモチベーションに繋がる「自分が生きてる場所」として始めるにいたった。ただし「始めて半年くらいは感情ないまま」だったとも明かしている。
こういった経験がありながら現在は「人間として成長できた」と前向きに捉えていた。きりまるさんは「経験してしまったらそれを自分の人生に生かすしかない」と持論を述べる。
視聴者には涙ながらに、「みんな人生一回きりしかないからさ。後悔をしないように。自分で命を絶つとかはやめてください...」「まず声に出して相談してみるとか、日記にして吐き出してみるとか。何か一歩行動をおこしてみたら意外と変わるかもしれないです」と呼びかけた。
動画のコメント欄にはファンらから、「きりちゃんの優しい言葉がとっても胸に響きました」「きりちゃん、本当にありがとう」「私たちにいつも楽しみと元気を届けてくれてありがとうね!!」といった声が寄せられている。