巨人が苦境を迎えている。2022年6月26日のヤクルト戦(神宮)は試合序盤から打撃戦の末に10-11で敗れた。
首位攻防戦でヤクルトに1勝2敗と負け越し、11ゲーム差に突き放された。自力優勝の可能性が消滅。貯金は最大11から2まで減った。
守護神・大勢までバトン繋げず
今年の戦いぶりを象徴する敗戦だった。3回までに5得点を奪ったが、中4日で先発した戸郷翔征が3回持たず6失点KOで降板。8-8の同点で迎えた8回に平内龍太が村上宗隆に決勝の3ランを被弾した。守護神・大勢につなぐ「8回の男」が固定できない中、不安が的中する形となった。
丸佳浩、ウォーカー、岡本和真、坂本勇人、ポランコ、売り出し中の高卒4年目・増田陸が並ぶスタメンは迫力十分だが、投手陣が脆弱すぎる。エース・菅野智之は24日の同戦で5回7失点KOを喫するなどふるわない。チーム防御率3.87はリーグワーストで、救援陣の防御率は4.11とさらに悪化する。
ビエイラ、デラロサの両外国人は不安定な投球内容でセットアッパーに定着できず、鍬原拓也は状態が再び上がってきているが、平内、今村信貴はピリっとしない。「勝利の方程式」を構築できていないのが現状だ。