「秋山の加入がチームにかなり大きなものをもたらす」
「色々な状況を考えると、松田オーナーが秋山に向けて『2000本安打までもうすぐだね』と。あと(2000本安打まで)500本ちょっと残っている中、秋山に『2000本打つまでうちが面倒を見るよ』と。日米通算でも(2000本まであと)524本。本人も打ちたいでしょうし、秋山の夢も応援しながら自チームの戦力としてしっかり頑張ってもらいたい。『2000本打つまでうちが面倒を見るよ』いうところも秋山にとったら強く響いたのかも」
また、獲得に名乗りを上げた3球団の中で西武が最も出場のチャンスがあると指摘した上で、秋山がなぜ広島を選択したのかを分析、説明した。
里崎氏は「ここで考える要素として秋山はチャレンジ精神が豊富。自分の能力を試したい。チャレンジしたい。新しいことにチャレンジとなった時に古巣の西武に帰るのも悪くはないが、同じような環境。ソフトバンクもパ・リーグ。しかも行ったからといって何か確約されているわけでもないし競争」と指摘し、次のように続けた。
「広島はセ・リーグ。秋山にとったら新しい世界観の中で新しい場所で勝負が出来てそれを楽しめる、チャレンジ出来るという部分では、お金でもない、古巣の楽な環境でもない。新しい厳しい環境の中で確実にポジションが空いているわけでもない。若手の躍動もある中でお金でもない、新たなチャレンジ。そしてオーナーも含め球団関係者の秋山の未来に向かって全ての面においての後押し、バックアップ。こういったところが秋山にたぶん響くところがあったんじゃないですかね」
セ・パ交流戦最下位に終わった広島は、リーグでは3位に付け2位巨人を1ゲーム差で追っている。首位ヤクルトとの差は12ゲーム差まで開いているが、里崎氏は「秋山加入によってより一層攻撃面がアップして鈴木誠也の穴を埋める形にしたい。Aクラス、2位。これから上位に向けて秋山の加入というのはチームにかなり大きなものをもたらす」と秋山効果を期待した。