粉ミルク「ぬるま湯」調乳なぜ危険? 海外では食中毒の例も...70度以上の徹底を

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2時間以内に使用しなかったミルクは廃棄も原則

   70度以上のお湯で粉ミルクを溶かすという原則については、WHOと国連食糧農業機関(FAO)が、サカザキ菌などの危険性を確認したとして、2007年に公表した調乳方法などのガイドラインの中で定めている。ガイドラインでは、調乳後は2時間以内に使用し、そうしなかったミルクは廃棄することも定めた。

   厚労省も同年6月にこのガイドラインをサイト上で紹介して、国内でも70度以上などを調乳の基準にしている。

   同省の食品監視安全課は6月23日、J-CASTニュースの取材に対し、現在の状況についてこう答えた。

「お湯を70度以上に保って調乳する、2時間以内に使用しなかったミルクは廃棄する、という2点については、今も変わりはありません。ぬるま湯は、70度以上には当てはまりませんね。粉ミルクのメーカーも、このように調乳の説明をしていると考えています」

   同課によると、粉ミルクによる食中毒は、1996年以降は現在までデータベース上で報告は上がってきていない。サカザキ菌による食中毒についても、同様だとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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