「34歳ベテラン」秋山翔吾なぜ争奪戦に? 実力だけじゃない、評価される「野球に取り組む姿勢」

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   米大リーグ・パドレス傘下の3Aエルパソを自由契約となった秋山翔吾(34)の獲得を広島が検討していることが、複数のメディアで報じられた。秋山には古巣・西武、ソフトバンクも獲得に乗り出す可能性が高く、争奪戦の様相を呈している。

  • 西武時代の秋山翔吾
    西武時代の秋山翔吾
  • 西武時代の秋山翔吾

「力がガクッと落ちたわけではない」

「米国での3年間は思うような結果が出なかったが、力がガクッと落ちたわけではない。34歳はベテランの域ですが身体が強い選手だし、打撃技術も高いのでリードオフマンとしてバリバリ稼働できるでしょう。後は野球に取り組む姿勢ですね。西武時代も試合後に素振り、マシン打撃で打ち込むのが日課だった。練習熱心で向上心旺盛なので若手の良き教材になる。広島は秋山の実力だけではなく、人間性を評価して獲得に動いたのだと思います」(スポーツ紙デスク)

   秋山は19年オフに西武から海外FA権を行使してレッズに移籍。20年は新型コロナウイルスの影響で60試合に短縮になり、54試合出場で打率.245、0本塁打、9打点、7盗塁。9月にチームトップの月間打率.317、出塁率.459を記録するなど1番打者に定着し、7年ぶりのポストシーズン進出に貢献した。

   昨季は左太もも裏を痛めた影響で外野のレギュラーをつかめず、88試合出場で打率.204、0本塁打、12打点、2盗塁。契約最終年の今年はオープン戦7試合で打率.182と結果を残せず、メジャー40人枠から外れて4月5日に退団した。この時も日本球界に復帰するか注目されたが、5月上旬にマイナー契約でパドレスに入団。3Aエルパソで16試合出場し、70打数24安打で打率.343、3本塁打、21打点、2盗塁と好成績をマークしたが、メジャー昇格は見送られて6月16日に自由契約が発表された。

   メジャーで外野の守備はトップレベルと評価されていた。打撃で試行錯誤を繰り返していたが、レッズ在籍時は長打力を重視するチーム方針でプレースタイルと合わない部分もあった。安打を打つ打撃技術は日本球界屈指だ。西武時代は15年に216安打でNPB歴代最多記録を樹立するなど、シーズン最多安打のタイトルを4度獲得。17年には首位打者を獲得している。

   広島は春先好調で一時は貯金最大7まで伸ばしたが、交流戦で12位の5勝13敗と大きく失速。主軸の西川龍馬が今月5日に左足首を痛めて登録抹消したことも響き、借金3と苦しい戦いが続いている。秋山が加入すれば、打線の起爆剤として大きな期待が高まる。

   果たして、どの球団で再スタートを切るか。

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