プロ野球楽天の元監督で阪神OBの田尾安志氏(68)が2022年6月21日にユーチューブを更新し、同日にマツダスタジアムで行われた阪神対広島戦を解説。代打起用について矢野燿大監督(53)に提言した。
「毎度思うことなんですけども代打陣の手薄さ」
田尾氏が試合のポイントとして挙げたのは3点ビハインドの9回の攻撃だ。先頭・近本光司外野手(27)が内野安打で出塁し続く佐藤輝明内野手(23)がライト前ヒット。無死1、2塁のチャンスで大山悠輔内野手(27)がセンター前にタイムリーを放ち1点を入れ2点差に詰め寄った。
なおも無死1、2塁とチャンスが続く中、糸原健斗内野手(29)がセンターフライに打ち取られ、1死1、2塁となったところでベンチが動いた。糸井嘉男外野手(40)を代打に送り、糸井が空振り三振を喫するとロハス・ジュニア外野手(32)を代打で起用。ロハスの一発に期待がかかったがショートゴロに倒れゲームセット。追い上げむなしく5-3で敗れた。
9回の攻撃を振り返った田尾氏は「毎度思うことなんですけども代打陣の手薄さ。これがタイガースには非常に目立ちますね。ここ一番で切り札と言われる人がいない」と指摘し、「ロハスが出てきた時に一発を期待のロハスなんでしょうけど期待薄の感じがしましたね」と率直に語った。
また、9回1死1、2塁の場面において仮に自身が代打で起用された場合、本塁打を狙いにいくと明言し、糸井とロハスにはそのような気持ちが見えなかったと指摘した。最後の打者となったロハスには「アウトサイド、これをレフトスタンドに3ランするんだと。そういうくらいの気持ちがほしかったんですけどもそういうものを感じなかった」と苦言。ロハスは21日時点で打率.167、3本塁打、9打点と低迷している。