那須川天心が井上尚弥と戦うには「3年かかる」 ボクシング挑戦に期待も...識者が指摘する「課題」

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「キックで大きな舞台を踏んでいるのは大きい」

   バンタム級は現在、井上がWBA、WBC、IBFの3つのベルトを保持しており、年内にも4つめのWBO王座を狙っている。スーパーバンタム級は、WBA、IBF王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)、WBC、WBO王者ステファン・フルトン(米国)の2王者が君臨している。

   那須川は年内にもプロテストを受けるとみられるが、プロボクシングではどの程度の実力なのか。金平会長は「現時点で日本ランカークラスの実力はあると思います。ただ今すぐに日本チャンピオンに挑戦してベルトを獲得出来るかといえばそれは分かりません」と私見を述べた。

   金平会長が未知数であると指摘するのが、長いラウンドをこなす体力と精神的スタミナだ。タイトル戦となれば10ラウンド、12ラウンドを戦わなくてはならず、リング上で長時間の集中力が求められる。リング上での集中力がひとつの課題であるとした。

   一方で金平会長はキックボクシングのキャリアがプロボクシングのリングで活きてくると指摘。タイではムエタイ選手がボクシング転向後すぐに世界王座を獲得していることを例に挙げ、那須川の可能性に言及した。

「ボクシングのキャリアはないが戦うという意味ではキックで数をこなしている。経験値が高い。タイのムエタイ出身のボクサーがすぐにボクシングで世界王者になるのは、ムエタイでリング慣れしていることが要因のひとつ。アマチュアの戦績はないが、キックで大きな舞台を踏んでいるのは大きい」
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