6月絶好調の「ファースト大山」
問題は守備位置だ。一塁をメインポジションとするが、現在のチーム状況では起用方法が限られる、と識者は分析する。
「守備が決してうまい選手ではない。本職は一塁だが、現在絶好調の大山悠輔の方が守備力は上です。オリックス時代は指名打者で出場していた時があったが、セリーグにその選択肢はない。外野を守らせるのも怖いでしょう。チームのバランスを崩してまでスタメンで起用するのはリスクがある。打線が好調ですし使うポジションがないので、代打起用になるのではないでしょうか」(スポーツ紙デスク)
阪神は開幕9連敗を喫するなど一時は借金16とどん底に。この時から球団は、助っ人外国人の補強を模索していたとみられるが、6月に入り局面がガラッと変わった。11勝3敗の快進撃で借金を5まで減らし、最下位から3位に浮上。特に大山は交流戦12球団トップの7本塁打&19打点をマークするなど、6月の月間成績は打率.367、9本塁打、22打点と絶好調だ。
大山は昨年までは三塁を守っていたが、今季は主に一塁でスタメン出場している。守備と打撃は連動しているため、ロドリゲスを一塁に起用して大山を左翼に回すと好調の打撃に影響を及ぼす恐れもある。今の大山を一塁から外すのは攻守両面で得策ではないだろう。矢野燿大監督がロドリゲスをチームにどう組み込むか。起用法が注目される。(中町顕吾)