「本当の辻元と私は非常に心温かい、優しい人」 立憲蓮舫氏ら重鎮集結、街頭演説で拍手&笑い呼ぶ

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   参院選(2022年6月22日公示、7月10日投開票)を直前に控え、立憲民主党が6月18日に阿佐ケ谷駅前(東京都杉並区)で開いた街頭演説に、蓮舫参院議員ら重鎮3人が集結した。翌19日に投票日を控えた杉並区長選と区議補選の応援が主な目的だが、国政への言及も多かった。

   蓮舫氏が立候補を予定する東京選挙区(改選数6)は30人近くの候補者が乱立するとみられ、混戦は必至。与党以外にも、国民民主党や日本維新の会を念頭に置いた「どこを向いているか分からない野党」にも矛先は向けられ、「私たちは絶対に負けるわけにはいかない」と声を張り上げた。区長選は20日に開票され、立憲などから推薦を受けた新顔で公共政策研究者の岸本聡子氏(47)が、4選を目指す現職の田中良氏(61)を僅差で破った。この勢いが参院選まで続くかも焦点だ。

  • 阿佐ケ谷駅前に立憲民主党の「重鎮」が集結した。左から枝野幸男前代表、杉並区長選を制した岸本聡子氏、蓮舫参院議員、辻元清美前副代表、吉田晴美衆院議員
    阿佐ケ谷駅前に立憲民主党の「重鎮」が集結した。左から枝野幸男前代表、杉並区長選を制した岸本聡子氏、蓮舫参院議員、辻元清美前副代表、吉田晴美衆院議員
  • 阿佐ケ谷駅前に立憲民主党の「重鎮」が集結した。左から枝野幸男前代表、杉並区長選を制した岸本聡子氏、蓮舫参院議員、辻元清美前副代表、吉田晴美衆院議員

「こうやって蓮舫と辻元清美が立つ。ある種の緊張感が走るんじゃないでしょうか?」

   この日の街頭演説では、辻元清美前副代表、蓮舫氏、枝野幸男前代表の重鎮3人が応援に臨んだ。辻元氏は21年の衆院選で落選し、今回の参院選では比例区から出馬する。ただ、演説の内容の大半が「この杉並は、(衆院選で石原伸晃氏を破った)吉田晴美さんを生み出した市民革命の町」といった区長選の応援。長さは4分30秒程度だった。

   蓮舫氏は約10分30秒にわたって演説。内容も多岐にわたった。冒頭、自らの印象について

「こうやって蓮舫と辻元清美が立つ。ある種の緊張感が走るんじゃないでしょうか?
確かに私たちは常に急先鋒で総理に向き合ってきました。でもそれは、切り取られたキツい言葉や、ワンフレーズ。本当の辻元と私は、非常に心温かい、優しい人だということ、まず杉並の皆さんに知ってもらいたいと思います」

と切り出して笑いと拍手を呼び、本題を展開。4分間を区長選・区議補選のアピールにあて、終盤は3分30秒にわたって防衛費増額を中心に岸田政権の政策を批判した。この2つの論点の間に、3分近くにわたって行政監視の重要性を訴えた。

与党質問で「自画自賛」するなら「その質問時間を私たちにくださいよ!」

   蓮舫氏は、予算委員会などで歴代総理と向き合うことは「相当怖い」と吐露。その上で、与党の質問時間は行政監視に役立たないとして、立憲に配分すべきだと主張した。

「数十万人の国家公務員、そして向こうにファクトがある。こっちは野党だから調べると言っても限界がある。どう切り返されるのか、その切り返されたことにも、それ以上の調査力を持って、しっかりと切り込むことが、私は、国会の役割だと思ってきました。行政監視、国会は与野党を超えて、行政が間違っていないか、税金が正しく使われているか、チェックする機関なんじゃないですか?それがどうでしょうか?与党はチェックすらしない、与党の予算委員会の質問、お互いの自画自賛、そんなことするなら、その質問時間を私たちにくださいよ!」

   返す刀で、国民民主や維新を念頭に「私たちは絶対に負けるわけにはいかない」と訴えた。

「最近では、野党と言いながら予算案に賛成をする、野党と言いながら立憲民主党の批判をする、どこを向いているか分からない野党に、私たちは絶対に負けるわけにはいかないと思いますが、お支えいただけないでしょうか?」

「大阪の方の人たちがね、『これが新しいこと』みたいなこと言ってますけどね...」

   枝野氏は、「小さな政府」路線を批判しながら、「いざという時の支えになる政府」の実現を訴えた。次のように話し、維新の主張を皮肉った。

「だから、政府はできるだけ小さい方がいい、政府はできるだけ民営化しよう、政府は余計なことをやるな、規制緩和だ...。いつから始まったか知ってます?大阪の方の人たちがね、『これが新しいこと』みたいなこと言ってますけどね、これを大々的にやり始めたのは中曽根康弘さんです」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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