「日本市場は道具やガジェット類が大好き」
開発のきっかけは、顔料の課題を解決するためだった。
「ブラシリンサーは当初、スペースに限りがある造形や工作の現場を想定して開発しました。通常は、塗料用の筆とメタリック塗料用の筆のために、2つのコップを用意しています。メタリック顔料と非メタリック顔料が混ざらないようにするためです」
メタリック塗料は、微細な金属粒子を含んでおり、作品に金属のような光沢感を持たせるために利用される。しかし筆に粒子が残ってしまうと、他の塗料を用いた時もキラキラしてしまうといった問題がある。
グリーンスタッフワールドによると、実際に商品が出来上がると、水彩画、テンペラ、ガッシュなど他の絵画の分野にも用いることができることが分かり、「予期せず便利なものを作ってしまった」と振り返った。
現在は世界各国で販売され、売り上げは日々伸び続けているという。日本ではM.S Models(茨城県ひたちなか市)が代理店として販売しており、値段は2970円(税込み)。グリーンスタッフワールドは、「日本市場は道具やガジェット類が大好きなので、日を追うごとに人気になっています」と述べた。
「多くの人々が実際に試すことで、実用性の高さやちょうどいいサイズ感、価格などが評価され、全ての作業テーブルに必須のツールになることを期待しています」