参院選比例代表区に日本維新の会から立候補を予定している作家で元東京都知事の猪瀬直樹氏(75)が、同党から東京選挙区で立候補予定の海老沢由紀氏(48)の肩などを街頭演説中に何度も触っていたとして、ネット上で物議を醸している。
猪瀬氏は2022年6月17日、ツイッターを更新し、「軽率な面がありました。十分に認識を改め、注意をして行動していきたい」と反省の意を示した。一方、海老沢氏は、ツイッターで「特に当たっていない」との見方を示し、指摘を受けた後でも、「まったく気にしてませんでした」と説明した。
言い間違いを訂正しながら...
6月22日公示、7月10日投開票の参院選では、各党が街頭に出て支持を訴える動きが活発化している。
東京選挙区(改選数6)では、維新の公認で海老沢氏が立候補を予定しており、維新の会は6月12日の日曜日、東京都武蔵野市内の吉祥寺駅北口で街頭演説会を行った。
副代表の吉村洋文大阪府知事も駆け付け、自らも出馬予定の猪瀬氏も、海老沢氏の右横でマイクを握った。そのときの動画が、大阪維新の会の公式ユーチューブチャンネルに投稿されている。
それを見ると、元プロスノーボーダーとして知られる海老沢氏について、猪瀬氏は、東京五輪の男子ハーフパイプで金メダルに輝いた平野歩夢選手を引き合いに出した。その際に、猪瀬氏は、左手で海老沢氏の肩を叩くような素振りをし、「20年前、スノボやる人はまだ少なかった。そのときに、平野歩夢は...」と切り出した。
「平野歩夢じゃねえわ」。猪瀬氏は、海老沢氏の背中を触るような仕草をした後にこう訂正し、海老沢氏の方を向いて、何度も肩を叩くような動作をした。そして、次に海老沢氏の胸の近くに手をかざし、「平野歩夢じゃなくて、海老沢由紀さんが全日本のチャンピオンだ」と言い直し、また背中に手を伸ばした。