2022年6月17日に放送されたNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の放送中、それまで全く見られなかった母・優子(仲間由紀恵さん=42)の行動に視聴者が凍り付いた。
番組冒頭、原因不明の度重なる発熱の原因を調べるべく上京するも、検査では原因が分からなかったとして主人公の妹・比嘉歌子(上白石萌歌さん=22)が自暴自棄に。すると、それまで家族に対して一度として怒ることがなかった優子が憤怒の表情で歌子に駆け寄った。
「うちさえいなくなればお母ちゃんもネーネーもみんな楽になる」
発熱の原因が分からず沈痛な面持ちの歌子は姉・暢子(黒島結菜さん=25)の下宿先の窓辺に腰かけていた。そこに優子と暢子が現れると、歌子は、
「どうせ、うちは幸せになれない。うちなんか死んでしまった方がいい。うちさえいなくなればお母ちゃんもネーネーもみんな楽になる」
と、世をはかなんだ。すると、優子は歌子に駆け寄り平手打ちを決めようと右手を振り上げたのだった。
これに対し、歌子は「たたいていいよ! 早くたたいて!」と、優子を挑発。しかし、しばしの間のあと優子は右手を振り下ろさずに歌子を抱きしめ、
「歌子だけじゃないんだよ。賢秀も良子も暢子も、みんなうまくいかないことがある。どうしようもないこともある」
「ただ、幸せになることをあきらめないで生きてくれれば、それだけでお母ちゃんは幸せだから」
と、歌子を諭したのだった。すると、歌子は「お母ちゃん、ごめんなさい」と、涙を流しながら自らの態度を恥じたのだった。
このシーンに対しては、「歌子が生きる気力を取り戻して良かった」といった声が視聴者からツイッターに上がったほか、
「優子、ニーニーにも手を上げたこと無いのに」
「優子ママ、暴力だけは絶対振るわない人だからニーニーがどんだけ暴れて迷惑かけても鉄拳制裁はしないんだな~って思ってたのに歌子にはビンタしかけててビビった」
といった声も。というのも、ドラマではこれまで、比嘉家の長男・賢秀(竜星涼さん=29)の度重なる放蕩ぶりを知りながらも、優子は家族の誰一人にも気色ばんだことがなかったためだ。このため、
「優子さんは子供の行動の善悪を批判する頭は全然なくて、ただ歌子の自己否定が悲しかったでしょう。ニーニーはポジティブなのは間違いないから」
と、優子は我が子の自己否定に逆上してしまったのではないかと指摘する声も上がっている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)