「増田陸やウォーカーの方が怖い」
3選手について、他球団のスコアラーはこう分析する。
「大城、中田は1軍で実績のある選手ですからね。石川も今季1軍出場はないですが、日本ハム時代を含めてキャリアのある選手なので特徴は把握している。大城が絶対的レギュラーというとそうでもない。中田も本職の一塁で増田陸が台頭し、石川は外野に丸佳浩、ポランコ、ウォーカーがいるのでチャンスはそう多くないのではないか。3人は起爆剤として上がると思いますが、怖さを感じると言ったら全くない。増田陸やウォーカーの方が怖いし、代打でも中田より中島宏之の方が勝負強いので厄介です」
彗星のごとく現れたプロ4年目の増田陸が一塁でスタメン出場を続ける中、現状の中田に与えられるチャンスはそう多くない。求められるのは自慢の長打力だけでなく、状況に応じたチームバッティングだ。5月13日の中日戦(東京ドーム)では4回無死一、二塁で犠打のサインが出され、きっちり転がして走者を進めた。プロ15年目の6245打席目で初犠打を記録。初犠打までに6000打席以上要したのは、73年の張本勲(日拓)以来2人目だった。
増田陸は打撃好調だが、相手バッテリーも当然対策を施してくる。その時に中田がレギュラーを再奪取できるか。一塁の守備力は球界屈指なだけに、打撃がカギを握っている。(中町顕吾)