今の吉田麻也に「スタメンは厳しい」のか キレも速さもなく3失点関与...「主将外すのも一案」指摘

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   5か月後に控えたカタールW杯に向け、大きな不安が残る結果になってしまった。サッカー日本代表が2022年6月14日、キリンカップ決勝でチュニジア代表と対戦し、0-3で完敗。ホームのパナソニックスタジアム吹田のスタンドから大きなため息が漏れた。

  • 吉田麻也(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
    吉田麻也(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
  • 吉田麻也(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

「チームの精神的支柱であることは間違いないですが...」

   攻守にミスが多く、個の力も組織力でもチュニジアに圧倒された。心配なのは3失点全てに絡む形となった主将のDF吉田麻也だ。0-0の後半9分、後方からのロングボールに抜け出したチュニジアのタハ・ヤシン・ケニシをペナルティーエリア内で倒してPKを献上。先制点を許すと、同30分にも相手GKからのロングボールを吉田、DF板倉滉が見合う形となり、スキを突かれて追加点を許した。終了間際にも吉田のパスミスからカウンターを食らい、ダメ押しの3失点目で勝負が決した。

「吉田は連戦が続いて疲労があったのかもしれないが、動きにキレがなくチュニジアの攻撃陣にスピードで完全に振り切られた。W杯本戦ではさらにスピードとパワーを兼ね備えたドイツやスペインのアタッカーたちと対峙しなければいけない。チームの精神的支柱であることは間違いないですが、今のパフォーマンスだとスタメンで起用するのは厳しい。センターバックは板倉滉、冨安健洋、谷口彰悟の中から選択するのがベターだと思います」(スポーツ紙記者)

「自分のことに集中させた方がパフォーマンスを発揮できる」

   吉田は日本代表の象徴的存在だった。W杯は14年ブラジル、18年ロシアに2大会連続出場。五輪も08年の北京、12年のロンドン、21年の東京で3大会出場と大舞台での経験が豊富だ。代表通算119試合出場し、対人守備の強さと統率力に定評がある。12~20年までイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンで世界を代表する屈強なFWたちと渡り合ってきた。

   だが、33歳を迎えてその力に陰りが見え始めている。20年夏にイタリア1部・サンプドリアに完全移籍し、今季リーグ戦26試合に出場したが、後半戦に負傷をきっかけに定位置を失って出場機会が激減。サンプドリア退団は濃厚とみられ、海外挑戦を続けるか、Jリーグ復帰かサッカー人生の岐路に立たされている。

「吉田をプレーに集中させるためにも主将の座から外すというのも一案です。責任を背負ってしまうタイプなので、チーム全体のことを考えて負担が大きくなる。自分のことに集中させた方がパフォーマンスを発揮できると思います」(サッカー雑誌の編集者)

   W杯本番まで残された時間は多くない。吉田は輝きを取り戻せるか。(中町顕吾)

姉妹サイト