2022年6月14日に行われたキリンカップサッカー2022の決勝・日本代表対チュニジア代表戦(パナソニックスタジアム吹田)で、失点に絡むミスを繰り返したDF吉田麻也に対し、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は同日、自身の公式YouTubeチャンネルを更新し、「こういったミスは許しがたい」と酷評した。
日本は、前半を0-0で折り返したものの、後半10分に吉田のスライディングによるファールで献上したPKから1点を失い、同30分には相手GKが放ったロングボールに対する守備陣の連係ミスを突かれて2失点目。試合終了間際にはカウンターからダメ押しとなる3失点目を喫し、チュニジア相手に0-3で完敗している。
「ああいったミスは許せないね」
「『小学生でもないレベルのミス』チュニジア戦で大量失点負けの森保J 3失点に絡んだ吉田麻也を闘莉王が一刀両断!」と題して公開した動画で、ブラジル在住の闘莉王氏は、「ブラジルはなぜかよくわからないけど、寒いんです。でも、ブラジルより寒いものがあったんです。今日の代表戦です。もう風邪ひきますよ」と呆れ気味に切り出した。
怒りの矛先は、日本代表センターバックの後輩・吉田に向けられる。闘莉王氏は「麻也、大好き。友だちだ。だけど俺は白黒はっきり言う男なんで。残念だけど言わなきゃいけない」と前置きし、「麻也、何やってんのか」「ああいったミスは許せないね、同じセンターバックとして。何を考えていたのか。3失点とも麻也です」と声を荒げた。続けて「判断っていうものをディフェンダーは間違っちゃいけないんです。それを2回ワールドカップ(に出場し)、3回目に向かう。オリンピックに何回出てるのか。それぐらいのレベルの選手には残念だけど、こういったミスというのは許しがたいですね」とため息をついた。
闘莉王氏は、1失点目のシーンを振り返り「何を考えてあのスライディングをしたのか。なぜあの判断を取ったのか。俺の頭では考えられない選択になるわけですよ」と首を傾げ、「あのスライディングをしてボールを取れると思ったのかな? 取れるわけがないでしょ!」と言い放った。
ゴールキック起点の失点に「アマチュアでもない」
相手GKからのロングフィードを起点として奪われた2点目については「ゴールキックですよ!? ゴールキックで点取られちゃ、アマチュアでもないですよ!? 草サッカーやってる人たちでもゴールキックから点取られないですよ」と激怒。GKシュミット・ダニエルのポジショニングミスであると認めつつも、「ああいう小学生でもないレベルのミスはこういう大事な時期に僕らプロがお金ももらってるわけだし、それはやっちゃいけない」と批判した。
カウンターから喫した3失点目の原因は「球際です」と一言。「球際のところにああいう気持ちの入ってない浮いた足で行ったりしたら、もうワールドカップだったら更に行かれると思う」と説き、「ボールが自分の後ろにこぼれたら、その選手を柔道の一本で倒すぐらいでいいんだ。もう自分の背中には走らせない、行かせない。これが球際の強さ」と持論を展開した。
こうした苦言を呈しつつも、最後に闘莉王氏は「好きでも嫌いでも麻也はキャプテンです。僕は本当に信頼している。気持ちでも魅せてくれる選手です。代表をまとめて引っ張ってくれるのが麻也。だから間違いなくもう一回立て直してくれると思います」とエールを送っていた。
#キリンカップ 2022決勝??
— TBS サッカー (@TBS_SOCCER) June 14, 2022
????#日本 0-1チュニジア????
?後半10分
【チュニジア】ゴールエリア内で倒されPKを獲得..
????#ロムダン がPKを決めチュニジア先制??
?地上波 #TBS 系列にて放送中??
?TVerでもライブ配信中??https://t.co/avDWWjKN4K#サッカー日本代表 #daihyo #jfa #SAMURAIBLUE pic.twitter.com/Btv2198BpN