「新規VTuber事務所」をうたうツイッターアカウントが事務所の設立を宣言したものの、24時間も経過しないうちに活動休止に追い込まれたことが、ツイッター上で話題を呼んでいる。
「クリエイターへの無賃労働」や「機材の貸し出し不可」などの条件を提示したことで、ツッコミが殺到していた。同アカウントは事務所運営を「甘く見てしまっていた」と振り返っている。
「無償という形にはなってしまうのですが」
話題を呼んでいるのは「colorful magic 【公式】」というアカウント。アカウント名のスペルは「colorful」だったが、アイコンに使われたイラストのスペルは「coloful」になっていた。2022年6月13日22時27分のツイートでVTuber事務所の開設を宣言し、「近日、第1期生の募集を開始したい」としていた。アカウントのフォロワーは1万7000人程度おり、このツイートは9200回以上リツイート(拡散)された。
その後、クリエイターの募集フォームを設置し、「無償という形にはなってしまうのですが、お手伝いしてもいいよ〜!という方は是非ご応募よろしくお願い致します」と説明。ツイッターユーザーからは「無料で仕事しろはヤバいだろ」「ブラック企業よりも酷い」「やりがい搾取にも程がある」と指摘が相次いでいた。
さらに、機材については「まだ貸し出し等が出来ない状況にある」として、「申し訳ありませんが、各個人でご用意して頂くほかありません」。一連のツイートには公式サイトに関する言及もなく、その実態を怪しむ声も出ていた。
そうした中、同アカウントは6月14日20時58分の投稿で活動休止を発表。多くの意見が寄せられる中で「事務所というものに対して私自身甘く見てしまっていた」と振り返り、騒動を招いたことを「深くお詫び申し上げます」と謝罪した。続くツイートでは「経営、事務所について今1度学び、私自身のスキルアップを行ってから、事務所の設立を行いたいと思います」と、体制が整った上での再出発を宣言した。
1日足らずでの活動終了に、ツイッターユーザーからは「早すぎませんかw」「1日でこの会社に何があったの?」などとツッコミが続出。その一方で「良くも悪くもここまで短期間で認知度上げられたのはすごい」と感心する声や、「がちになって帰ってきたらめっちゃかっこいい」「しっかり反省して、次に生かしなさい」と再出発を期待する声も聞かれた。