「食事が済んだら即会計」理解できない人も? 結婚前に確認するべき「家庭文化の違い」とは

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   ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで注目された話題を厳選し、考察するコラムの第54回をお送りします。今回のテーマは「婚活」です。

   Twitterでは、マッチングアプリや結婚相談所を通じて「婚活」を行っている人たちによる経験談が多数投稿されています。さまざまな視点で語られる婚活話はどれも興味深く、広く拡散されるケースもしばしばです。

Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>

  • 食事に対する価値観は大切(画像はイメージ)
    食事に対する価値観は大切(画像はイメージ)
  • 食事に対する価値観は大切(画像はイメージ)

数学者と漫画家の婚活

   漫画家のことり野デス子さんが投稿した「漫画家が婚活で数学者と出会った話」は、漫画家と数学者という、一見共通点を見出すのが難しそうな世界に生きる二人の出会いを描いた実録漫画です。

<実録!漫画家が天然系メガネ数学者男子と婚活で出会った話!「味のない野菜炒め」「食堂で頼むメニュー」など謎ばかりの生態や、その後の話も - Togetter>

   ことり野さんは、婚活サービスを通じて相手と出会いました。多くの婚活サービスでは相手に求める「希望条件」を設定するオプションがありますが、相手が容姿、年齢、体型、結婚歴など全て「気にしない」と設定していたことに驚いたそうです。

   実際に会ってみると、相手は「全然しゃべってくれない」「数学しか興味がない」「目を合わせてくれない」といった様子。ことり野さんは当時を振り返り「地球上の人間と話しているとは思えなかった」と思ったそうですが、それでも最終的にはその相手と結婚に至りました。

   漫画を読んだ人からは「出会いは人それぞれよのう」「この先が気になる」といった反応が寄せられました。衝撃的な出会いから結婚に至ったというギャップが、多くの人の好奇心を刺激したようです。

「店選び」も価値観の違いを知る判断材料に

   婚活に関する話題には、パートナーとの価値観の違いを知るヒントを得られるという利点もあります。

   婚活で知り合った人とデートのセッティングをする際、「食事の場所が決められない」「食事の場の価値観が合わない」という経験をしたことはあるでしょうか。このギャップが生まれる理由を推測するツイートに注目が集まりました。

<男女で食事に行く時、店選びでギャップが生じるのは「ええ感じのお店をリサーチ&ストックする」という習慣がない人がいるから?- Togetter >

   投稿者は、デートや会食でも使える「ええ感じ」のお店をリサーチ・ストックすることが日常生活に自然に組み込まれている人と、そうでない人がいる、という視点を示しています。男性と女性でいうと、女性のほうが組み込まれている率が高いのではないか、との持論も展開しています。

   一連のツイートに対して、男性側が会食の場をセッティングする機会が多い婚活と結び付けて言及する反応が目立ちます。婚活ではお店のチョイスも含めて判断の材料になる「接待的性質」もあるため、食への価値観の違いが特にポイントにあがりやすいのではと推測する声もありました。

   背景を知れば、婚活でのセッティングで生まれる価値観の違いをすり合わせやすくなりそうです。

既婚者視点のエピソードに学ぶ

   食事に対する考え方の違いがパートナーとの関係に及ぼす影響について、結婚後に気づくケースもあります。

<「お酒を飲みだしたら止まらない」と「食事が済んだら即お会計」の文化は相容れない?婚活で心に留めておきたい「家庭の文化」- Togetter>

   「酒飲みでつまみ大好き飲みだすと止まらない一家」と「食事はどこでも定食セット食ったら即お会計一家」で暮らした人間は文化的に相いれない、というツイートが拡散されました。

   投稿者は「婚活の条件としてこの文化の違いは心にとめておいていいかも」と結んでいます。このツイートに対して、実際に異なる食文化の人と付き合ったときは長続きしなかったという人や、逆に徐々に違いを受け入れられたという人からの体験談が集まりました。

   食事の仕方など育ってきた環境・文化の違いは、結婚して一緒に暮らしてみないと見えてこないケースも多々あります。

   婚活中の人が、既婚者視点の知見や体験談を参考にできる点も、Twitterならではの拡散されやすい要素と言えそうです。

「オタクの婚活」は一大コンテンツ

   文化や価値観の違いの延長で、趣味に関する婚活トピックスも頻繁にスポットが当たります。

   例えば、自分がオタク気質の場合、相手も同じ気質なら趣味に対する情熱や活動も理解してもらえそう......と期待を抱く人は少なくありません。「オタク専門」をうたう婚活サービスもあるくらいなので、一定のニーズがある条件といえるでしょう。

   しかし、オタクの婚活支援をしているひかりん@婚活孔明さんは、同じオタクでも「オタク趣味の合間に人生をしている人」と「人生の合間にオタク趣味をしている人」は全く違う生命体なので一緒になるのは無理、とツイートしています。

<オタクの婚活支援で「オタク趣味の合間に人生をしている人」と「人生の合間にオタク趣味をしてるひと」が一緒になるのは無理だと分かった- Togetter>

   オタク専門の結婚相談所「とら婚」の公式アカウントも、「オタク話で盛り上がると相手の人となりがわからず別れるケースもある」「3次元の推しがいても旦那と子どもを推せないようだと厳しい」などシビアなアドバイスを投稿しています。

<#いいにくいことをいう日 オタ婚専門の結婚相談所「とら婚」公式さんが、辛辣な現実を次々とぶちまける- Togetter >

   お互いオタク同士でも、趣味にかける熱量などの温度感がマッチしないと相互理解に至らないのですね。

   オタク同士で成婚に至った人の事例もみてみましょう。

<同人作家同士が奇跡的に出会って結ばれる「34歳低所得オタクが婚活する漫画」- Togetter >

   同人作家のVAGさんが、実録漫画「34歳低所得オタクが婚活する話」を投稿。VAGさんがオタク向けの婚活サービスを通じて相手と出会い、結婚するまでのお話です。

   漫画の中では、VAGさんが相手とオタク趣味の交流をするだけでなく、デートを重ねてアクティブに行動を共にしながら互いを知り合った結果、結婚に至ったことが描かれています。VAGさんは漫画の末尾で「オタク歴が長い30半ばの自分でも気合を入れて動いたら結果がついてきてくれた」とコメント。

   趣味の話はあくまできっかけであり、そこからいかに現実のアクションにつなげていくかが重要なのかもしれません。

なぜ婚活の話題が注目されるのか?まとめ

   Twitterで婚活の話題が注目される主な要素は次の3つです。

・婚活のリアルな体験談を多数読める
・結婚後でないとわからない情報にも触れることができる
・オタク同士など、特殊な婚活のエピソードも豊富

   婚活のエピソードは、既婚者にとっても刺激になっているようで、話題になったツイートへのリプライには、実体験からくるアドバイスや自身の結婚生活を振り返る内容も見受けられます。婚活中の人だけでなく、広く結婚に関わる人がターゲットになっている点もまた、多くの人の関心を集めるポイントなのかもしれません。

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。次回もお楽しみに。

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