社内でまさかの声「本当にこれ売るのか?」
こだわりを持って苦労を重ね、完成に漕ぎつけた「下剋上鮎」だが、完成時の社内の反応は喜び一色ではなかったという。
「社内的にはですね、特に百十数年続いている老舗なので、他の商品と比べるとかなり毛色が違う商品ですから...本当にこれ売るのか?どうする?みたいな話は出てたりしました」
と明かす。既存商品とのギャップが強く、古くからの客が離れるリスクを考えた。
それでも挑戦した理由を白木さんは、
「やっぱり若い社員の方とか...僕らメンバーも含めてなんですけど、可愛いよねってポジティブなリアクションも物凄くあって。ここはチャレンジするに値するものなんだろうなっていう感覚ではあった」
とする。「(和菓子から離れている)若者に対して積極的にアプローチできるようなことは必要だよねっていうのが前提にあったので、そこはスッときたのかなと」と無事、発売に至る。