「発想も命名もすごい」何度もバズる異例の和菓子 「下剋上鮎」仕掛け人が語るヒットの裏側

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「すっごい苦労しました」理由と対策は

   白木さんが「すっごい苦労しました」と振り返るのは、鮎と鵜の接合部分だ。食らいつく様子をどう表現するか悩んだという。

   当初は、鮎と鵜の生地を1つの型で抜いてたが、「ただそうすると、こんがり焼けて固まった時に一体化しているので、食らいついた感が弱かったんです」。

   人魚のような生き物にも見えてしまう仕上がりだったといい、「下剋上感が弱かった」。

   対策としては、鮎と鵜を分けて型出しする方法をとった。焼く前に接合させる手間を加え、熱で溶かして固めることで、「鮎と鵜の境界線がくっきりと出るようになって、下剋上感が出た」。

   ほかにも悩んだのが、「割れ」の問題だという。

   前述した接合部分もさることながら、鵜のクチバシや首が細く割れやすいといい、「配送は本当に結構大変でして...」と述べる。

   手法が定まっていない初期には、客から「手元に届いたら下剋上されてた」という声を受けたこともあるという。

   その後は焼き加減を調整するなど菓子の改良を重ねたほか、梱包形式に関しても「緩衝剤を何枚も入れて箱自体にも緩衝剤を巻いてという形で、凄いケアしながら配送してます」。

   白木さんは「もう今は、ほどんど割れることはないです」とし、「『こんなにしてくださってありがとうございます』と反応いただくこともある」と嬉し気に話す。

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