修学旅行生に作品破壊された作家が声明 「誰でも若いうちはちょっとした失敗をする」

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   アーティストのクワクボリョウタさんが2022年6月9日、新潟県内の美術館で展示していた自身の作品を、修学旅行中の中学生が破損した件について、ツイッターで声明文を公開した。

  • クワクボリョウタさんのツイッターより(@RyotaKuwakubo)
    クワクボリョウタさんのツイッターより(@RyotaKuwakubo)
  • クワクボリョウタさんの声明文(@RyotaKuwakubo)
    クワクボリョウタさんの声明文(@RyotaKuwakubo)
  • クワクボリョウタさんのツイッターより(@RyotaKuwakubo)
  • クワクボリョウタさんの声明文(@RyotaKuwakubo)

「誰かに怪我を負わせたわけではありません」

   報道各社によると、新潟県十日町市の越後妻有里山現代美術館「MonET(モネ)」に展示されていた2作品が、修学旅行中だった新潟市立中学校の3年生によって損壊した。クワクボさんの「LOST #6」は踏み荒らされて完全に壊れ、カールステン・ニコライさんの「WellenwanneLFO」も一部が壊されたという。

   クワクボさんは「まず、このような状況に僕が平気でいられるのは、多くの人が作品を愛してくれていることを知ったからです。支えてくれている皆さんに感謝しています」と感謝の言葉を述べた。

   今回の件について「自分はまだすべてを理解しているわけではありません」としつつも、「まだ中学生ですから、これからの発言や対応には注意深くありたいと思っています」とコメントした。

   作品を破壊した中学生に対しては「考えてみれば、誰でも若いうちはちょっとした失敗をするもので、今回結果だけ見れば一線を越えていたかもしれませんが、それでも誰かに怪我を負わせたわけではありません」と述べている。

   クワクボさんによれば、「LOST #6」に使われている素材は修復や再生が可能であり、「作者はまだ生きていて作品を修復する気力も体力もあります。だから、物理的な面ではそれほど深刻な状況ではありません」としている。

   クワクボさんは「それよりも重要なのは、生徒たちがうちなる不満や怒りや欲望をさまざまな違った形で表現できるように支えることです」と強調しており、「これはアーティストの力ではどうにもならない。大人や学校、友達や地域の人たちの協力が必要です」と求めた。

   最後に「少なくとも自分は、修復を通じて、この事件が彼らや彼らのコミュニティ、そして芸術を愛する人々に悪い爪痕を残さないよう、最善を尽くしたいと思います。良い夏休みを迎えましょう!」と締めくくった。

   声明が掲載されたツイッターアカウント「ryota kuwakubo(@RyotaKuwakubo)」には、認証マークはないものの、J-CASTニュースがクワクボさんの公式サイトに記載されたメールアドレスを通じて確認したところ、本人から「そのツイートは自分の投稿です」との回答があった。

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