75歳で尊厳死容認、カンヌ受賞の話題作「PLAN 75」 早川監督が込めた「希望のようなもの」

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「生きていること自体が尊い」「全ての生命を全肯定したい」

   水野詠子プロデューサーは、

「生きていること自体が尊いということを前面に、メッセージとしてお伝えしたかった」
「何か誰かが、人の命に線引きをするということ自体がおかしいのではないかとことを考えつつ、全ての生命ということを全肯定したいという思い」

などと説明した。

   作品には、「プラン 75」関連施設で働くフィリピン人女性も登場する。早川監督は、その意図を「日本を外国の方から見た視点を入れたかった」と説明。フィリピン人コミュニティーの「困っている人がいたらすぐに助ける精神、思いやりの精神」が今の日本では失われているとして、

「それと対照的に描くために、フィリピンから来ている介護士の方と、日本にあるフィリピン人のコミュニティーを描くことは、本当に大事なこの映画の要素だった」

と話した。

   施設で働く女性を演じたステファニー・アリアンさんは、

「監督がすごくフィリピン人の描写や、ひとりの人間としての描写についてリアリティーを持たせるということに、とてもこだわってくださったのが、すごくうれしかった」

と笑顔を見せた。上映は6月17日から新宿ピカデリーなどで始まる。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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