「明確な被害はないため、警察に被害届を出す予定はない」
3人は、周りを気にしている様子だった。そして、動画の男性がいきなり改札機の上に飛び乗り、動画の行為を始めた。何を手に持っていて、何をしていたかは分からなかったという。
男性は、改札の外に飛び降りた後、男性を含めて3人それぞれ改札を通って中に入っていた。この間、1分ぐらいだった。
JRで男性がまたがった改札機を調べたところ、機器類に異常はなく、傷も付いていなかった。改札機は、高価な精密機器なので、飛び乗れば壊れる可能性があったという。ただ、「明確な被害はないため、警察に被害届を出す予定はありません」と広報担当者は話した。
今回のことを受けて、JRでは、宮城県警の鉄道警察隊に情報提供し、警戒強化を依頼した。また、仙台駅でも、駅員らによるこの改札などの巡回を強化するとしている。
この改札は、窓口に駅員が常時おらず、客が駅員と話せるインターホンが設置されている。動画の行為があったときも、見回りなどの駅員はおらず、改札外の地下通路に通行人1人がいたが、男性らの行為に気づいていなかったという。
「駅では当時、こうした行為は把握しておらず、直接本人に注意できませんでした。飛び乗るような行為は危険ですし、機械に損傷を与えかねませんので、お止めいただきたいと思っています」
仙台支社では、今回と類似の行為については、これまでに把握していないという。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)