「どうしてここまで売れるのか」作者も驚き 「円周率1,000,000桁表」ロングセラーの理由

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買った人に話を聞くと...

   その後は「第3.14刷」「第3.141刷」「第3.1415刷」...と円周率にちなみ増刷を重ねた。現在流通しているのは22年3月18日発行の「第3.141592653589刷」(実質15刷)。暗黒通信団の担当者によると、累計販売冊数は22年5月末時点で3万8172冊だという。牧野さんは「どうしてここまで売れるのか大変不思議なのですが...」と、想定外のロングセラーに戸惑いを隠さない。

   本は、いったい誰がどんな目的で買っているのか。高校生の頃に本を買ったという20代のツイッターユーザーは6月3日、J-CASTニュースの取材にこう語る。

「当時円周率を覚えるのにハマっていて、Amazonで偶然この本を発見して買いました。その後、お世話になった数学の先生が離任された際に、プレゼントとして2冊目を買いました。後日、先生とお会いした際に『教室にこの本を置いておくと生徒が面白がって、興味を持ってくれて見ている』と仰っていました」

   実際にツイッター上でも、塾や学校の教室、図書室に置いてあったという声が多く聞かれた。牧野さんも「本屋で売っている本の中では値段が安い」「小学生などが興味を持ったときに手に入れやすい」「意外にプレゼント用としての需要がある」と世間のニーズは認識しているようで、「なんの役に立つのかわからない本ですが、だからこそ皆さんそれぞれのやり方で楽しんでもらっているんだなと、生暖かく見守っております」と話した。

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