2022年6月5日、福島県いわき市上空に謎の物体が飛んでいるといった目撃談がSNSに相次いだ。
投稿された写真には、空中に浮かんでいる黒い袋のようなものが映っている。これは一体何なのか。J-CASTニュースは、この物体が着地し回収される様子をツイッターに投稿していたユーザーに詳しく話を聞いた。
「触った感じはゴミ袋くらいの厚さのビニール」
いわき市上空に浮かぶ黒い物体に対し、SNS上では目撃写真の投稿と共に、「これなんですかー!」「なにこれ?」「黒い物体教えて?」といった疑問の声が上がっていた。
そんな中、ツイッターユーザー・るっこらさんは5日夕、「いわき市上空を飛んでいた黒い物体はうちの近くに落下して無事に回収されました」と投稿した。
計3枚の写真を紹介しており、電線に絡まっていた黒い物体を警察が取り囲んでいる姿、電線からを引き下ろそうとする様子、この物体を車の中に詰め込んでいるように見える2人の姿が投稿されている。
J-CASTニュースに対し、るっこらさんは、黒い物体は14時30分ごろ、いわき市内郷御厩町(うちごうみまやまち)に落下したと明かす。
「触った感じはゴミ袋くらいの厚さのビニールのようでした」とも答えた。家の外で家族が「なんか落ちてきた!」と叫んだのが聞こえて、見に行くと黒い物体が電線に絡まっていたそうだ。発見した瞬間に「なんだコレは!?」と感じたという。
車の中に落下した物体を詰め込んでいるように見えた2人について聞くと「落下後しばらくしたらやって来て、警察官と話したあと回収していたので、持ち主かと思われますが詳細は分かりません」と答えた。
福島中央テレビの6日の報道によれば、黒い物体の正体について、いわき中央警察署は「農業で苗を植える時に使うマルチシートと呼ばれるものだった。近くの学習施設で袋を飛ばす実験をしていたようだ」と説明したとしている。農業用のシートに、ヘリウムガスなどを入れて浮かせる実験をしていた際に、袋を固定する紐が外れて、空に舞ったと報じている。