巨人「一塁手争い」中田翔の影薄く... 新星・増田陸に「チームを活気づける存在」の声

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   首位・ヤクルトを4ゲーム差で追いかける巨人は若返りの時期を迎えている。主将の坂本勇人が2022年4月30日の阪神戦(東京ドーム)で守備の際に負傷し、5月1日に右膝内側側副靱帯損傷で登録抹消。代わって遊撃のスタメンで出場しているのが20歳の中山礼都だ。俊足を生かした広い守備範囲で送球も安定している。打撃はまだまだ発展途上だが、ミートセンスは非凡なものを持っている将来のスター候補だ。

   中田翔と中島宏之がレギュラー争いを繰り広げていた一塁にも、若手成長株が割って入る活躍を見せている。今季18試合出場で打率.333、2本塁打、6打点と好成績をマークしている21歳の増田陸だ。

  • 中田翔(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    中田翔(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 中田翔(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「ガムシャラにやっていい結果につながっていると思う」

   増田は5月5日にプロ4年目で初の1軍昇格を果たすと、15日の中日戦(東京ドーム)で好投手・柳裕也からプロ初アーチ。6月3日のロッテ戦(東京ドーム)では最速164キロ右腕・佐々木朗希から初回に先制の右中間適時二塁打を放つと、翌4日の同戦でも7回1死二、三塁の好機で中前にはじき返す同点適時打。逆転勝利を演出した。

   2日連続のお立ち台で「オフに育成(契約)になって、すごく自分自身悔しかったですし、なんとか自分の人生を変えたいと思って、日々必死にやっていて。ガムシャラにやっていい結果につながっていると思うので、これからも続けていきたいと思います」と誓った。

「増田陸は明秀日立で強打の遊撃手として評価を高め、ドラフト2位で巨人に入団しました。坂本が入団時の背番号61を背負い、『坂本2世』と期待されましたが故障などで思うような結果が残せず、21年オフに育成契約になりました。背番号が061になり期する思いが強かったでしょう。打撃がコンパクトになり、確実性が上がった。今年は2月の春季キャンプを3軍で迎えましたが、2月中旬に1軍昇格すると練習試合、オープン戦で結果を残し、開幕前に再び支配下昇格しました。まだ若いですが挫折を味わった分、1軍で成功したいという貪欲な思いが伝わってくる。四球を選ぶとベンチ裏にも聞こえる大声で『ヨッシャー!』って叫びますからね。巨人はおとなしい選手が多い。チームを活気づける存在になっています」(スポーツ紙記者)

   増田が7試合連続スタメン出場する中、影が薄くなっているのが中田翔だ。今季は「5番・一塁」で開幕スタメンも、首痛で登録抹消されるなど状態が上がってこない。41試合出場で打率.215、5本塁打、20打点は納得のできる数字ではないだろう。長丁場のペナントレースで中田の力が必要になる時は来る。このままでは終われない。

(中町顕吾)

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