「ああ、チャリ漕いでる!」動いたペダルと蘇った記憶 20歳で手足3本失った僕の感動体験

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いつか自転車にチャレンジはしたい

   通っている美容院の美容師さんが乗っているビッグスクーターの後ろに、一度乗せてもらったことがあります。背もたれがあって安定していて、乗ったのは数分だったけど、忘れていたバイクの感覚を思い出して感動しました。

   「自転車も、バイクも、二輪の車にはもう乗れない」。そう思って暮らしてきたので、エアロバイクとはいえペダルを漕いだ時は、昔の感覚が呼び起こされて感激したのをよく覚えています。

   ただ、物理的にペダルを漕ぐことはできても、本物の自転車では安全性を確保できません。エアロバイクなら重心を保てるからいいけど、僕は腕も片方しかなく、自転車は危ない。バランスが取れないし、もし転倒した時には受け身も取れません。だから、この体で自転車に乗っていろんな場所に行ってみたいとは思わないです。

   それでも、とても素晴らしい体験だったので、いつか自転車にチャレンジはしたいです。周りに人がいなくて迷惑にならず、視界の開けた公園とかで、何メートルかだけ漕いでみるといったことはできるかもしれない。転んでもけがのないよう、安全に注意しながらいずれ挑戦したいですね。

(構成:J-CASTニュース編集部 青木正典)

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