TV出演の「鬼マナー講師」炎上に、かつて「失礼クリエイター」と批判されたマナーのプロが思うこと

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「トラブルのない社会にしたい」マナー講師を続ける理由

   西出さんは番組の意向に「なるべく従っている」とする一方、視聴者の視点も意識しているという。「視聴者の方が見たときに、なるべく不快を感じないように、番組に応じて伝え方や言い方を変えています。これは演技をするということではなく、例えば目上の方と接する時と幼いお子さんと接する時とでは話し方は自然と変わりますよね。事情や対象が変われば対応の仕方も変わっていいと思っています」

   しかし、どれだけ配慮をしても炎上リスクは避けられない。その際に矢面に立つのは、名前を出しているマナー講師だという。

「マナー講師がメディアの『視聴率稼ぎ』や『アクセス稼ぎ』に利用されて炎上しても、メディアはその責任を取ってはくれません。影響を受けるのはマナー講師です。炎上してしまったことで評判が悪くなり、依頼が来なくなったというケースもあります。死活問題です。それを覚悟で、マナー講師自身も自分を守っていかないといけません」

   炎上リスクのあるマナー講師の仕事を続けるのはなぜか。西出さんはこう話す。

「私には『マナー力でトラブルのない社会にしたい』という夢がありますので、その目標に向かって、何を言われても互いに思いやる心をマナーとして伝えていく。マナー講師の仕事を続けるにあたっては『なぜこの仕事をするのか』の理由が明確にあり、そういう信念みたいなものがあるかどうかに尽きるのではないかと思います」

   西出さんの両親は離婚し、父と弟が自ら命を絶っている。弟は金銭トラブルを抱えていた。「人間関係に悩んだり、トラブルに巻き込まれて、命を断つ人が出ないような社会にしたい。その一心で、この仕事をしています」。

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