USEN(東京都品川区)が飲食店を中心に提供している配膳ロボットの公式サイトに書かれた「ロボットの時給は約123円!」という一文が、SNS上で話題になっている。
J-CASTニュースは2022年6月2日、飲食店が配膳ロボット導入を検討する理由や、「人の仕事を奪う」といったSNS上の反応に対する受け止めなどをUSENに取材した。
「ロボットの時給は約123円!」
USENの配膳ロボットの公式サイトによると、 同社では猫型ロボット「BellaBot(ベラボット)」など3機種を展開。導入費用について「ロボットの時給は約123円!」という一文が掲載されている。大型ディスプレー付きの機種「KettyBot(ケティボット)」を5年リースする場合、保守サポート費込みで月額利用料4万4300円となり、1日12時間営業で30日間稼働させると「時給約123円」の計算になるという。
ツイッターで5月31日、「ロボットの時給は約123円!」と書かれた画面をスクリーンショットした画像の投稿があり、注目を集めた。「これめっちゃ子供が喜んでた」「何度かお世話になった」と配膳ロボットに感謝する声が上がっている一方で、「ロボットが人の仕事を奪う」といった声や「結構バグる」「遅い」といった不満の声も上がっている。
取材に応じたUSENのビジネスインテグレーション推進部部長・成伯真紀子さんによると、配膳ロボットは2021年2月に提供開始した。飲食店で導入が検討される理由について「当初はコロナ禍による非接触運用の1つとしてご活用いただく側面が大きかったのですが、現在では飲食業界の人手不足における解決手段として、また人(店舗スタッフ)のサービス水準向上を目的に単純作業はロボットに任せたい、というケースも非常に増えてきています」と説明した。
配膳ロボットの導入数は、2022年3月後半以降から「圧倒的に増えた」という。導入数が増えた理由としては、緊急事態宣言が3月21日に解除されて飲食店を利用する客が戻りつつある中で、コロナ禍での飲食業界の人手不足に対応するためではないかと、成伯さんは見解を示した。