「スピードに劣る選手が狙うのが相打ち」
井上の圧勝を支持する金平会長だが、ドネアが勝利するパターンにも言及した。金平会長は「サプライズが起きるとすれば相打ち。これが一番サプライズを起こす可能性がある」と指摘し、次のように続けた。
「スピードに劣る選手が狙うのが相打ち。ドネア選手は狙ってくると思います。実際にパンチが当たるかどうかは別にして井上選手のあの恐ろしい左フックに合わせる度胸もスキルもある。右ストレート、左ボディーにも合わせてくると思います。ドネア選手は全てのパンチが強いので警戒しなければいけない。相打ちでパンチをもらうのが一番怖い」
ドネアは試合の2週間前となる5月22日に来日。拠点を置く米ラスベガスで約140ラウンドほどのスパーリングをこなしてきたという。金平会長は「ドネア選手は集大成としてコンディションは作っていると思う」と指摘した。
スポーツ紙などの報道によると、6月3日に行われた公式会見の場でドネアは「私は最強だ。統一王者にふさわしい」などとプライドをのぞかせ、井上は「4団体統一という目標に向けて通過点に過ぎない一戦だと思っています」と自信を見せた。