「ゆっくり茶番劇」の商標登録をめぐる問題で、ユーチューバー・柚葉さんが保有する商標権の抹消申請が、特許庁に受理された。特許情報プラットフォームで2022年6月2日までに公表された。
「抹消申請書が受理、登録された事を確認した」
抹消申請の受理は、匿名クラブ(東京都板橋区)が運営する匿名コミュニティ「Coyu.Live」のツイッターでも1日に報告された。
「特許庁の商標権に関する経過記録を確認したところ 抹消申請書が受理、登録された事を確認した為お知らせ致します」と報告し、謝罪したうえで同会としての対応を終了するとした。
実際、特許情報プラットフォームで2日18時、「ゆっくり茶番劇」商標登録のページの経過情報欄を見ると、5月25日付で「本権抹消登録申請書(権利放棄)」が記録されている。一方で、「本権利は抹消されていない」とも記載されている。
これは一体どのような状況にあるのか。
J-CASTニュースの取材に対し、特許庁は2日「特許庁が本権抹消登録申請書を受領したという状況であり、権利抹消までは行っていません」と説明した。今後の対応については、「通常の処理としては、申請内容に不備がなければ商標権が抹消されます。申請内容に不備がある場合は、申請人にその旨の通知を行うことになります」としている。
2日19時時点で、柚葉さんのツイッターアカウントは削除されているが、YouTubeチャンネルは閲覧できる状況が続いている。
「Coyu.Live」は5月20日、運営元である匿名クラブが柚葉さんに対し無期限の会員資格停止の処分を下したと発表した。24日には、柚葉さんの「ゆっくり茶番劇」商標権に関する抹消申請を確認したと報告している。 ゆっくり茶番劇は、ZUNさんが運営する「上海アリス幻樂団」が展開する作品群「東方Project」の二次創作から派生した動画ジャンルであり、柚葉さんは上海アリス幻樂団やゆっくり茶番劇の創作とは関係しない第三者だとして、ツイッター上で批判の声があがっていた。