日本人「韓国旅行ビザ争奪戦」一部で混乱も 「処理難しい」大阪総領事館はメール予約制に

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残高証明書は「いくら必要なのか決まっておりません。常識的な範囲内での金額を」

   大使館や総領事館の業務も混乱気味だ。大阪の総領事館は、「当館には予想より多くの方々が訪れており、すべての受付を処理するのが難しい状況」だとして、申請にはメールで事前の予約が必要だ。

   ビザの申請には「往復航空券予約確認書(e-ticketなど)」「1ケ月以内の銀行の残高証明書(原本)」「住民票(原本)」など多数の書類が必要で、福岡の総領事館のウェブサイトには、

「質問がたくさんきております。メールでの対応が遅くなる恐れがございます。銀行の残高証明書の金額など、いくら必要なのか決まっておりません。常識的な範囲内での金額を想定してください」

といった注意事項が載るほどだ。申請から発給まで2週間必要だとしている。

   一方の日本側は6月10日から観光客の受け入れを解禁するが、添乗員つきのパッケージツアーに限られる。個人旅行は認められておらず、聯合ニュースはこの点を

「日本の場合、韓国と比べると旅行目的の入国をはるかに制限的に認めようとしている」

と指摘した。通信社の「ニュース1」は6月2日、日本行きツアーの予約が増えているとする一方で、現状を

「日本への旅行需要は爆発的な兆しを見せているが、旅行代理店は慎重だ。観光客の入国に関する詳細なガイドラインはまだ発表されていないため、パッケージツアーを計画するのも限界がある。旅行者への正確な案内も難しい」

などと指摘している。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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