サッカーの元日本代表FW城彰二氏(46)が2022年6月1日にユーチューブを更新し、熊本・秀岳館高サッカー部で起こった男性コーチによる部員への暴力問題について私見を述べた。
「殴られたり色々あったよ俺たちの時代も」
同サッカー部の暴力問題は、4月下旬に男性コーチが部員に暴力を振るっている動画がSNSで拡散されインターネットなどで波紋を広げた。動画では男性コーチが部員の足を蹴ったり背中を殴ったりしていた。
暴力問題が発覚後、部員たちがSNSに謝罪動画を上げたことも物議をかもした。スポーツ紙などの報道によると、高校は男性コーチによる暴行行為を確認し、5月中旬に男性コーチを懲戒免職処分にし、監督の退職届を受理したという。
番組の冒頭で城氏は「あれはダメでしょ。絶対にね。やっちゃいけない事をコーチと監督が(やってしまった)」と苦言を呈し、自身の高校時代を振り返りながら監督、コーチの指導のあり方について持論を展開した。
城氏は「昔はとよく言うけど、殴られたり色々あったよ俺たちの時代も」と切り出し暴力問題に言及した。
「暴力でやられた時代だったけど愛情を感じていた」
「自分も愛情を感じていた先生に対して絶対の信頼度があったし、監督も子供たちを本当に包み込むというか、俺たちのために本当に一生懸命やってた。お互いがそういう気持ちになって言葉じゃなくて暴力でやられた時代だったけど愛情を感じていた」
さらに「昔の先生ってそういう暴力はあったかもしれないけど本当に親身になって生徒ひとりひとりの事を考えているような気がする。(生徒を)守っていくとか何かあったら絶対に先生が出るみたいな」と続けた。
城氏は動画の中で何度も指導者による暴力を否定し、これからは「時代に合った指導をしなくてはいけない」と訴え、「もっともっと色々なものを新しくしてアップデートしないと」との見解を示した。