「今、世の中に出ている陰謀論は全部つまらない」 月刊ムー・三上丈晴編集長が語る「リテラシー」【インタビュー】

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絶望と希望を繰り返すことで鍛えられるリテラシー

――いま流行っている陰謀論を好む人たちについては...

三上:「流行ってる」って時点で、いずれは廃れるという前提です。こういうのって、繰り返し必ず出てくる話なんです。出てくると「またか!その話」みたいな。信じたり裏切られたりする絶望と希望を繰り返しながら、本人の中で世の中の見方が出来ればいいと思います。

――これからまた新しい陰謀論も出てくるかもしれないですね。

三上:陰謀論に対して最初から「そんなものはあり得ない」って言ってるだけでは思考停止であって、それは陰謀論の罠にハマっている。信じたにもかかわらず、フェイクニュースだったり間違えていたりとかで絶望して、それでも、ある情報を流すことで、実はこっちのことを注目させないためなんじゃないかみたいな幻想を抱いたりする。屁理屈にもなるんだけど、絶望と希望を繰り返すことで、ある種のリテラシーが鍛えられていくと思います。どっちにしてもね、100%否定するやつも100%信じるやつも絶望が足りない。もっと絶望しろ!

三上丈晴さん プロフィール

みかみ・たけはる 1968年(昭和43年)、青森県弘前市生まれ。筑波大学自然学類卒業。1991年、学習研究社(学研)入社。『歴史群像』編集部に配属されたのち、入社半年目から月刊「ムー」編集部。2005年に5代目編集長就任。2021年6月24日より、福島市の「国際未確認飛行物体研究所」所長に就任。CS放送エンタメ~テレ「超ムーの世界R」などメディア出演多数。

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