厳しい運営状況「相談員に報酬をということとは、別の問題」
「『いのちの電話』は、良き隣人として苦しんでいる方に寄り添いたいと願う市民活動であり、それがいのちの電話の専門性です。全国の50のいのち電話は、それぞれ独立した法人で、それぞれが寄付や公的な補助金などで運営しておりますが、各センター共運営状況は厳しいものがあります。相談員に報酬をということとは、別の問題と考えています」
ネット上では、電話がなかなかつながらないのは、人員不足のためではないかとされているが、その点については、こう述べた。
「電話がつながりにくい原因の1つに、相談員の数をはるかに上回る相談件数が寄せられるということがあります。有償ボランティアによる相談窓口をされている他の団体様がある現在、若い方のご参加も含めて『いのちの電話』の活動を理解していただいたうえで、ご参加いただける方にご協力していただければと考えております」
「シューイチ」の特集については、「放送直後にツイッターで様々な意見が書き込まれていたのは存じております」とし、今後の活動における課題や方針などについては、こう述べた。
「最近の悲しい報道とともに『いのちの電話』の名前が多く使われますが、それに伴い誤った書き込みなどをSNS等でみかけます。今後は、正確な情報を発信することも考えていく必要があると思っております」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)