プロ野球楽天の元監督で阪神OBの田尾安志氏(68)が2022年5月31日にユーチューブを更新し、同日に甲子園球場で行われたセ・パ交流戦の阪神対西武戦を解説し、得点力不足に苦しむ阪神打線に言及した。
「これだけ抑えたら普通は貯金が5つや6つや7つあっても」
西武戦では西勇輝投手(31)が先発し、2回先頭の山川穂高内野手(30)にレフトスタンドにソロ本塁打を許すも3回以降無失点の好投。この日は7回107球、6安打6奪三振1失点の内容だったが打線の援護に恵まれず今季4敗目を喫した。
試合は0-2で敗れ今季13度目の完封負け。首位ヤクルトに12.5ゲーム差をつけられ、89試合を残して早くも自力優勝の可能性が消滅した。
5月31日時点でチーム打率.222、155得点はともにリーグワースト。一方で失点はリーグ最少ながら勝率.377でリーグ最下位に沈み、5位DeNAとの差は4ゲーム差となっている。田尾氏は試合を振り返る前に低迷が続く阪神の現状に触れた。
「今日のゲームが始まるまでの5月のチーム防御率が1.78。これはちょっと驚きの数字。チーム防御率で2点取られていない。それでいて11勝12敗、借金を1つしている。考えられないですね。これだけ抑えたら普通は貯金が5つや6つや7つあってもおかしくないのですが、それでも勝てないということはやはり打線がなかなか打てないということ」
そして好投しながらも今季4敗目を喫したエースを労い、打撃陣の得点力不足を嘆いた。
「こんなに弱い打線というのは今まで見たかな」
「7回まで結局、西勇輝投手が投げました。107球、良く投げたと思います。6安打、6奪三振1四球ということで1失点。この1失点で負け投手になるというのを何度も今年は見ているが良く投げたと思います」との見解を示し、「好投しながらも勝ちが付かない。西投手に限らず今年の阪神投手陣は受難だなというくらい打撃陣が点を取ってくれません」と指摘した。
また、今季13度目の完封負けを喫した打線について「こうやってみていくと本当にタイガースの打線があまりにも寂しい。こんなに弱い打線というのは今まで見たかなというくらいちょっと覚えがない。もうちょっと点を取れる打線に、どうにかならないのかなという気がしました」と率直な感想を述べた。
この日は西武先発の佐藤隼輔投手(22)に5回まで1安打に抑えられ、以降も西武リリーフ陣の前に得点を奪うことが出来なかった。田尾氏は佐藤のストレートにタイミングが合っていた打者がほとんどいなかったと指摘し、速球を打つ練習を多く取り入れた方が良いのではないかと提案した。
「(投手は)色んな球種をゲームでは投げてくるわけですが、そのうちストレートを投げる確率はかなり高いと思います。その真っすぐを一発でとらえる。それくらいの気持ちで打席に立っていれば何とかなるような気がする。今のタイガースのバッターは待っている球が来て仕留めきれない。そのような打席があまりにも多すぎる気がします」
5月24日に開幕したセ・パ交流戦はここまで3勝4敗。6月1日の西武との第2戦(甲子園球場)は西純矢投手(20)が先発のマウンドに上がる。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 31, 2022
??全本拠地アーチ達成??
これが #山川穂高 のバッティングだ??
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打った瞬間にそれとわかる一発??
甲子園に響き渡るどすこぉ?い??
?#プロ野球(2022/5/31)
??阪神×西武
??Live on #DAZN#hanshin #阪神タイガース #NPB pic.twitter.com/SnUCKoqYT7