令和の虎、賭けポーカー出演者の「復活動画」急遽見送り 書類送検受け「人道上いいことではない」主宰者説明

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   人気YouTubeチャンネル「令和の虎CHANNEL」の出演者が賭けポーカーをしていた疑いで書類送検されたと報じられたことを受け、同チャンネルは2022年6月1日に「【緊急配信】この度の報道を受けて」と題した動画を公開した。

   番組主宰の岩井良明氏はこの日、賭けポーカー問題でチャンネルを降板していた出演者の「復活動画」を公開する予定だったが、報道を受け公開を中止したと明かした。「人道上、人としていいことではない」と理由を説明している。

  • 「令和の虎CHANNEL」主宰の岩井良明氏(6月1日の動画より)
    「令和の虎CHANNEL」主宰の岩井良明氏(6月1日の動画より)
  • 賭博の疑いで書類送検が報じられた「トモハッピー」こと齋藤友晴氏(2月の謝罪動画より)
    賭博の疑いで書類送検が報じられた「トモハッピー」こと齋藤友晴氏(2月の謝罪動画より)
  • 「令和の虎CHANNEL」主宰の岩井良明氏(6月1日の動画より)
  • 賭博の疑いで書類送検が報じられた「トモハッピー」こと齋藤友晴氏(2月の謝罪動画より)

「どんなタイミングだったのか、今朝こういう形になったので...」

   令和の虎CHANNELは18年に配信を開始し、チャンネル登録者数は22年6月1日時点で約55万人を数える。資金を求める志願者(通称:虎の子)が経営者(虎)の前で事業計画をプレゼンし、虎が出資する金額を決定。虎の子の希望額に届けば、お金をもらえるという番組内容だ。日本テレビで放送されていた人気番組「マネーの虎」を意識したもので、同番組に出演していた実業家の岩井氏がチャンネル主宰を務める。

   22年2月、チャンネルに「虎」として出演していた複数の経営者が「賭けポーカー」を行っていたことが発覚。学習塾「武田塾」の林尚弘元社長や「トモハッピー」ことゲームカード販売会社「晴れる屋」の齋藤友晴社長などが参加の事実を認め、謝罪していた。

   6月1日朝、警視庁が昨年10月と今年2月に賭けポーカーを行った疑いで、チャンネル出演者など男14人を書類送検したと複数メディアが報じた。TBSの報道によると、書類送検されたメンバーには林氏、斎藤氏が含まれていた。

   令和の虎CHANNELは1日昼に動画を公開。岩井氏はこの日の午前11時30分に、賭けポーカー問題でチャンネルを降板していた斎藤氏と実業家・桑田龍征氏の「復活動画」を公開予定だったと説明した。しかし、公開予定4分前に報道を知った岩井氏は、動画の公開取りやめを決定。その後、番組出演者との協議で「このタイミングで動画を配信することはよろしくない」という意見が多数出たことから、今後の動画公開も見合わせるとした。

   岩井氏は今回の事件で「(出演者が)書類送検されることは念頭にあった」としつつ、「どんなタイミングだったのか、今朝こういう形になったので、流石にその当日に私たちが『復活』という風にやることは、人道上、人としていいことではない」と説明。視聴者には、今後の動画公開について「忌憚のないご意見をいただきたい」と呼びかけた。

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