KADOKAWAが2022年5月31日、同社発行の書籍『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』をめぐり、誹謗中傷や著者にまつわる誤った情報や憶測などが拡散されていると注意喚起した。
「このような状況は編集部としても大変遺憾」
同社サイトの書籍情報によると、『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』は松本杏奈さんの著書で4月22日発売。「味方なし・お金なし・英語力なしでも、 発想と行動力で夢はつかめる!」をキャッチコピーに、逆境を乗り越え海外の大学合格を果たした著者の経験と、勉強への姿勢についてつづった書籍だ。
KADOKAWAは5月31日「編集部より 書籍『夢をつかむ力』に対する誹謗中傷等について」とする声明を発表。「2022年4月22日に刊行しました単行本『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』(松本杏奈著)の内容について、発売以降、TwitterをはじめとするSNS上やネット書店のレビュー欄等にて、皆さまより非常に多くのコメントやレビューを投稿いただいております」とした上で、一部で誹謗中傷などがあるとした。
「幸いにも好意的なご反響を頂戴する一方、残念ながら一部のコメントやレビューに、社会通念に照らしても看過できないほどの悪質な誹謗中傷、著者自身に関する誤った情報や憶測等が含まれております。このような状況は編集部としても大変遺憾であり、将来ある著者に切迫した悪影響を与えています」
「一部Amazonレビューが短期間に一斉に削除されたことにつきましては、小社あるいは著者からの働きかけではありません」とも表明している。
発表では「本書は著者の素直な言葉で『夢をつかむために必要な事柄』を伝えることを目的として制作するために、著者がすべて書き下ろしております」として、「今苦しんでいる方、これから一歩を踏み出したい方、今幸せな方、とにかく辛い方、とにかく色んな挑戦者と対話をしたい。本の向こう側にいる読者と、美しい世界をつくりたい――という本書の理念が、一人でも多くの皆さまに届くことを願ってやみません」と述べている。
著者の松本さんも同日、noteで「現在ネットで書かれている私の情報には、多くの虚偽が含まれています」として、SNSなどで流布されている情報について長文で説明。誹謗中傷目的でデマを発信・拡散している人については、弁護士に依頼し「順次、Twitter及びAmazon Japanに対する開示請求及び損害賠償請求を進めております」という。