国民民主党の玉木雄一郎代表が2020年5月31日夕に相模大野駅(神奈川県相模原市)で行った街頭演説で、「頑張れば報われる社会」が取り戻すことができるとすれば「死んでもいい!」と声を張り上げる場面があった。
国民民主は当初予算案に続いて補正予算案にも賛成するなど、野党の中でも独自路線を強めるが、現時点で支持率が上向く兆しは見えない。玉木氏は「与党とか野党とか言ってる場合じゃなくて...」とも訴え、演説後に「信じる理念や政策を訴え続けるということは、時に命がけで臨まないといけない」などと発言の意図を説明した。
「与党とか野党とか言ってる場合じゃなくて、誰でもいいよ!」
国民民主は22年夏の参院選公約の最初の項目に「『給料が上がる経済』を実現」を掲げる。演説の大半も公約に沿った内容で、「与党寄り」批判を念頭に
「与党とか野党とか言ってる場合じゃなくて、誰でもいいよ!この25年をね、こんなに真面目で勤勉な日本人がたくさんいるのに、もうこれ以上給料が下がるようなことを見たくない!」
などと与野党問わずに問題解決のための知恵を出すことを訴えた。その上で、次のように「死んでもいい!死ぬ気で取り組む」などと声をあげた。
「もしそういう、もう1回、頑張れば報われると思える、心から信じられる、社会を取り戻すことができるなら、死んでもいい!死ぬ気で取り組む。だってそれで多くの人が幸せになるのであれば、私たちはそれで十分です。政治家冥利に尽きます。党勢を大きくしようとか、なんとかいろんなことも大事なんだけれども、でもそれは全部手段!」
この日の玉木氏の演説は、神奈川選挙区(改選数4、非改選の欠員補充1)の応援の一環。自民、立憲が2人ずつ擁立するほか、公明、日本維新の会、共産などが擁立を決め、すでに10人以上が名乗りを上げる激戦区だ。国民民主は新顔の深作ヘスス氏(37)の擁立を決めている。玉木氏は
「毎回選挙のたびに、『国民民主党は消滅する』って言われるんです。大きなお世話なんですよね!でも、ぞれぐらい、我々は厳しい戦いをその都度やってます。でもいつも助けてくれるのは国民の皆さん」
と訴えた。