交流戦を4勝2敗と好スタートを切ったヤクルト。貯金11で首位を堅持している。
「昨年のリーグ優勝、日本一が選手たちの自信につながっているように感じます。主力選手を欠いても代役で出場する選手たちがきっちり仕事をする。青木宣親、山田哲人、村上宗隆と世代が違う3人がきっちり軸になり、意識の高い集団になっている。黄金時代が続くのではないでしょうか」(スポーツ紙デスク)
奥川、中村、サンタナが離脱も...
今年は正捕手・中村悠平が下半身の張りで3、4月が不在の状況だった。さらに、打率.343、4本塁打、10打点と絶好調だった主砲のサンタナも4月7日に下半身のコンデイション不良で長期離脱。2人の中心選手を欠き、大きな戦力ダウンが危惧されたが、捕手陣は内山壮真、古賀優大、松本直樹ら若手たちが奮闘。外野も山崎晃大朗、太田賢吾、濱田太貴が勝負強い打撃を見せ、3,4月の月間成績15勝12敗と好スタートを切った。中村が復帰した5月以降は15勝7敗と貯金を順調に積み重ねている。投手陣ではエースとしての働きが期待された3年目・奥川恭伸も離脱中だ。
交流戦は打線が好調で劇的な試合が目立つ。
24日の日本ハム戦(神宮)で同点の延長11回に村上宗隆の14号サヨナラ2ランを放つと、翌25日の同戦は2点差を追いかける9回に山崎晃大朗が逆転サヨナラ1号右越え3ラン。さらに、27日の楽天戦(楽天生命パーク)は塩見泰隆が自身初の1試合3本塁打で5打点と大暴れし、8-1と快勝した。翌28日の同戦も3点ビハインドの5回にオスナの4号左越え3ランで同点に追いつくと、山崎の遊撃適時内野安打、山田哲人の9号左越え2ランと一気に畳みかけて一挙7得点の猛攻。その後も得点を積み重ねて11安打11得点で圧勝した。