全国展開しているとんこつラーメン店・一蘭のトイレに設置されたトイレットペーパーの数が多いと、SNS上で話題になっている。
J-CASTニュースは2022年5月30日、大量のペーパーホルダーを設置する理由を、運営会社に取材した。
「絶対にトイレットペーパーを切らさないという自信がございます」
話題のきっかけは、とあるツイッターユーザーの2022年5月29日の投稿だ。12個のトイレットペーパーが壁に並んだ一蘭の個室トイレと、「緊急時のお知らせ」と題した貼り紙を撮影した2枚の写真を紹介している。
貼り紙には、「私たちは決して紙を切らすことが無いよう、複数のトイレットペーパーを設置しております」と書かれている。最低でも1時間に1回確認し補充しているといい、「それゆえ、絶対にトイレットペーパーを切らさないという自信がございます」としている。
「しかしながら『それでもトイレットペーパーが切れてお客様にご迷惑がかかったらどうするのか?』と弊社代表があまりにもしつこいので、秘密兵器を用意いたしました」と続け、赤い文字で「もし、万が一にでもトイレットペーパーが切れていた場合には、こちらの紙をお破りください」と指示している。
この投稿に、ツイッターでは「一蘭ってこんなユーモアのある会社だったのか」「一蘭のトイレで爆笑してる」と面白がる声が上がるなど話題を呼んだ。
「男女それぞれの個室に28個ずつ設置」
J-CASTニュースの取材に対し、大量のトイレットペーパーを設置する経緯について、一蘭本社(福岡市)の広報は2022年5月30日、「弊社代表の吉冨 (学)が非常にユニークな考えの持ち主で、『トイレの中でもお客様に驚きと楽しさを感じてもらいたい!』という考えのもとはじめた試みです」と説明した。
2008年9月に行われた「一蘭 那の川店」(福岡市南区)のリニューアルから導入し、商業施設に入っている店舗を除き、同社が管理しているトイレではほぼ全店舗で設置されているという。また、トイレットペーパーが最も多い店舗は「一蘭 新宮店」(福岡県新宮町)であるといい、男女それぞれの個室に28個ずつ、店舗全体で56個が設置されている。
SNS上の反響に対しては「当初弊社が期待していた以上に皆様に驚きと楽しさを感じていただくことができているようで非常に嬉しく思います」とコメントし、「今後も遊び心を忘れず、皆様に楽しんでいただける店舗づくりに取り組んでまいりたいと思います」と回答した。
なお、「緊急時のお知らせ」には、ペーパー切れの場合は貼り紙を破るように指示があった。実際に破ると何が起こるのかを広報に尋ねたが、同社では公表していないとして、「実際にそのような状況になった方のみ知れる情報としております」と答えた。